こんにちは!トモです。
このブログは主に、人生の黄金時間に当たる大学生活を送られている方に向けて、自分自身が大学生の時に知っていたら嬉しかったな的な知識を発信しています。
3年半バックパッカーで世界を旅した経験と今まで3千冊以上の本を読んで学んだことをベースに記事を書いています。
これはマザーテレサがインドのコルカタに建てた「孤児の家」の壁に書かれていたことからマザーテレサの言葉として知れ渡っていましたが、実は違うそうです。
多くの人と同様に、僕もずっとこの逆説の10ヶ条はマザーテレサの言葉だと思っていたのですが、実はある大学生が高校生のための小冊子に記した言葉だったみたいです。
著者はケント・M・キースさんで当時(1968年)の大学生。
1968年、当時ハーバード大学2年生在学中に、高校の生徒会のリーダーたちを激励すべく150回以上の講演を行う。
代表作「逆説の10ヵ条」は、その活動の一環として自治活動のリーダーの為に19歳の時に書いた小冊子「リーダーシップの逆説10ヵ条」の一部から初めて出版された。
後にそれがマザー・テレサの目に触れて、彼女が感動し「カルカッタの孤児の家」の壁にその言葉を書きとめた。
ルシンダ ・ヴァーディ編著の『マザー・テレサ語る』に掲載され、マザー・テレサの言葉として世界中に広まった。
ケント・M・キース本人は、それを25年後に初めて知った。
長い年月をかけて今日に至るまで、口伝で、写しで、インターネットで、本人の知らない間にゆっくりと広まり、世界中で愛される格言となっている。
米ニューヨーク・タイムズ紙も、その出版までの不思議な経緯と格言の価値を1面で報じた。
出典:Wikipediaより抜粋
僕はインドのコルカタに行った時、マザーテレサが建てた”死を待つ人の家”を訪れました。
その時に、マザーテレサの考え方や行動力などに感銘を受けて、彼女のことについて色々調べるようになり、そこで見つけたのがこの逆説の10ヶ条でした。
さすが豊富な人生経験を持つ人の言葉は違うなと思ってずっと手帳に書いて持ち歩いていましたが、まさか大学生が書いた言葉だとは思いませんでした。
シンプルにまとめられながらも、深く重みがあり、誰しもが経験する人生に対する矛盾をただ肯定させてしまう寛容ある文章から、作者の聡明さと寛大さが伺えます。
まずは原文を載せ、その次に日本語訳で載せたいと思います。
原文もとてもシンプルなので、まず英語でしか受け取れないニュアンスで作者の実際の言葉を理解してみて欲しいです。
逆説の10ヶ条
原文:The Paradoxical Commandments
by Dr. Kent M. Keith
1.People are illogical, unreasonable, and self-centered.
Love them anyway.
2.If you do good, people will accuse you of selfish ulterior motives.
Do good anyway.
3.If you are successful, you will win false friends and true enemies.
Succeed anyway.
4.The good you do today will be forgotten tomorrow.
Do good anyway.
5.Honesty and frankness make you vulnerable.
Be honest and frank anyway.
6.The biggest men and women with the biggest ideas can be shot down by the smallest men and women with the smallest minds.
Think big anyway.
7.People favor underdogs but follow only top dogs.
Fight for a few underdogs anyway.
8.What you spend years building may be destroyed overnight.
Build anyway.
9.People really need help but may attack you if you do help them.
Help people anyway.
10.Give the world the best you have and you’ll get kicked in the teeth.
Give the world the best you have anyway.
日本語訳:それでもなお、人を愛しなさい
1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。
2.何か良いことをすれば、隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
3.成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
それでもなお、成功しなさい。
4.今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
5.正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
6.最大の考えをもった最も大きな男女は、最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
それでもなお、大きな考えをもちなさい。
7.人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8.何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。
9.人が本当に助けを必要としていても、実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。
10.世界のために最善を尽くしても、その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
♢♢♢
僕が特にこの中で好きな言葉が8番です。
僕が世界旅に出たのは2012年ですが、その前年に日本では東日本大震災が起きました。
その時、僕は大阪で働いていたので実際に大きな影響を受けたわけではありませんが、心には大きな影響を受けました。
それは「ああ、人生で積み上げたモノ(家族、友人、キャリア、資産)それらの全てが一瞬にして奪われる、失うということが人生には起きるのだ」ってことを初めて実感したからです。
よく、人は死ぬときには何もあの世に持っていけないとかそういった言葉は聞いて理解していたつもりでしたが、死はいつ訪れるかわからないということ、死なずに全てを失った状態で生かされるかもしれないということに気付きました。
あの経験が大きく心に残り、僕は世界旅に行く決心をしました。
しかし、積み上げてもいつ奪われるかわからないのなら、積み上げるだけ無駄なのか、結婚せずに家族も持たずに一人の方が気楽なのか、とかいろいろ考えるようになっていたところ、この言葉と出会いました。
これは僕の見解ですが、全ての物事には2つの側面が存在し、一方はポジティブ、もう一方はネガティブ。これらはコインの裏と表のようなもの、2つで1つ。
ただ、視点は人によって様々。コインの裏(ネガティブ)だけを見てなんでもかんでも気にしていては、何も行動を起こすことができません。
コインの表(ポジティブ)に注視して、最良な行動を取ろうというのが、マザーやキースが言いたかったことじゃないかなと僕は理解しています。
オススメの1冊
まとめ
- どんなことにも否定的なことは必ず起きる。それでも、肯定して生きていこう
- 物事のポジティブな側面をなるべく見るようにする
- 自分の中の最良な選択と行動をする
って話でした!