日本人が英語習得するのに必要なのは2760時間

英語

こんにちは!トモです。

いきなりですが、ビジネスマンの三種の神器と呼ばれているのが、英語、IT、会計のスキル。

これのどれか一つでも突出できれば成功すると言われています。

この3つの中で言えば英語を勉強している人口が一番多いのではないでしょうか。

今までは、上司が外国人になってしまい英語が必要とか、海外進出して英語が必要とか、そういったシチュエーションが多かったと思います。

今、アジアの国々から優秀な若者がどんどん日本に就職しに来ています。

これからは、上司だけでなく同輩、部下にも外国人がどんどん登用され、彼らとのコミュニケーションにおいて英語が必要になってくるかもしれません。

僕が昔日本で勤めていた時も、中国人の部下ができ、それほど得意だったわけでもない英語で教えなければいけないということがありました。

もちろん日本で登用される以上、かれらも少なからず日本語は話せるのですが、難しいニュアンスが伝わらなかったり、普通のスピードで話すとあまり理解してくれなかったりするので、結局英語が使いやすいとなります。

少し前に楽天やユニクロが企業内公用語を英語にするなんてことを発表したこともありましたね。

僕個人的な考えでいうと、企業内公用語を英語にするなんていうのはめっちゃ非生産的だと思います。

というのも、まず、本当に職場で英語が必要な人はどれだけいるのか。本当に必要なのか。例えば経理の人が英語を使う瞬間なんて一瞬たりとも無いと思いますが、それでも英語を勉強する、話す必要がどこにあるのか?

また、英語を学ぶ前にもっと学ばなければならないことが沢山あると思います。接客にしろ商品知識にしろ。それらを学ぶのでさえ相当の時間と経験が必要なのに、それと同時進行して英語を学ぶ、英語で学ぶ。それって相当な負担だと思います。

まずは自分の本職が日本語でまっとうにできること、その上で余力ある人が英語でキャリアアップすればよいのではないかと思います。

人それぞれ持って生まれた才能や能力、キャパシティー、向上心には差があります。

組織にはできる人できない人、やりたい人やりたがらない人、色んな人がいて、それらを適材適所に配置することで組織力が最大限引き出されるのだと思います。

それらを無視して画一的に全員英語ー!ってのはちょっとなぁ。。と感じています。

話がそれてしまいましたが、とにかく英語を学んでいる日本人は多いし、これから英語はもっともっと必要になると思う。

日本人は義務教育でも英語を勉強しているし、高校、大学と英語を勉強し、社会に出ても勉強しています。

それなのになぜこんなに世界的に日本人は英語が話せないと認知されてしまっているのか。

(僕もホステルで働いている割に未だに流暢に話せませんが。)

そこで先日読んでいた本におもしろいことが書いてありました。

日本人が英語を習得するのに2760時間かかるということ。(もちろん個人差はある)

これはホリエモンが書いた英語の多動力という本の中で坪谷ニュウエル郁子さんが紹介していた内容です。

英語を習得するには2760時間かかる

英語、語学の学習というのは、どのくらいその言語と母語がはなれているのかということによって、習得までにかかる時間の平均値があります。

米国の国務相、日本でいう外務省に当たる所が、それぞれの国に人を派遣して駐在させるとき、事前にその派遣先の国の言語を習得させます。

短期集中的に。

第1グループから第4グループまでグループ分けがされ、第1グループは英語話者にとって言語が近いフランス語、ドイツ語、スぺイン語など。

このグループは国務相の人が駐在されるまでに480時間くらいの平均時間でその国に行けました。

第2グループがギリシャ語、ヒンズー語、インドネシア語です。これはIndo-Europeanという語源の発祥で文法的にも近いし、729時間と習得が早い。

第3グループがロシア語、ヘブライ語、トルコ語で、1329時間。

4グループが日本語、中国語、朝鮮語、アラビア語で、習得までにかかった時間が平均24002760時間なんです。

実は最も習得までに時間がかかった難しい言語と位置付けられているのが日本語なんです。日本語と英語は語源的に非常に遠い距離があるんですね。

そして、これは逆もまた真なりで、日本語話者が英語を習得する時にも同じくらいの時間がかかるだろうと言われています。

抜粋:英語の多動力 p72

昔何かの本で日本人が英語を習得するのに必要な時間は2200時間と書かれているのを読んだけどそれよりもさらに多い。

そもそも英語など世界のほとんどの言語は音を重視した表音文字であるのに比べ、日本語や中国語というのは形を重視した表意文字でできている。

言語の成り立ちも違えば、他の言語とはルーツがかなりかけ離れている。

そりゃ習得するのにとても時間がかかる。

それでは、僕達は学校教育で実際どれくらいの時間英語を学んでいるのか。

公立の学校だと、だいたい中学で1時間の授業は50分のところが多いです。

英語の授業は1週間に4コマ。

年間に授業を教えるのは35週ありますから、そうすると3年で350時間ですね。

高校も50分の授業で週5コマあって35週なので3年で437時間。

トータルすると787時間というのが私たちが中学高校で英語に触れてきた時間なんです。

抜粋:英語の多動力 p73

多分、これに学校の宿題、予習復習、塾やらで勉強した分を足すともう少し多くなると思います。

それと、大学の英語を勉強した時間を足せばさらに英語を学んだ時間は増えますが、それでも2000時間までは大いに届かないと思います。

ここで、さらに重要な事を坪谷さんが挙げています。

エリートで、当然ながらみんな高等教育を出ている米国国務省の人間でさえも、2760時間かかっているところを、日本人は皆中学・高校で800時間弱。

これから小学校を入れたとしても1000時間弱というのがせいぜいです。

だからどうしたって、1000時間しかかけていないと1000時間の結果しか出ない。

しかも、大抵日本の教室には40人ほどの生徒がいて、その40人が授業を受けて、どのくらい集中しながら、また、どのくらい教員の集中を受けてやっているのかということを考えると、1000時間に対する効果だって疑問です

抜粋:英語の多動力 p73

国務省のエリートが2760時間かかっているのです。

日本の中高の学生とは勉強の質や濃さといったものがそもそも違うと思います。

坪谷さんはそこもきちんと指摘していますね。

もう一つ面白いことを言っているなと思ったのは、では、どういった子が英語が上手になるのか。

それは、家庭がそういったこと(英語習得が必要だという考え方)に対しての関心が非常に高くて、そういった機械を学校以外で与えている子だけだと言ってます。

だけと断言していますね。

海外旅行に連れて行くとか、サマーキャンプに送る、留学させる、英会話学校に通わす。

親がそういったことをしている子なら残りの1760時間を埋めることができる。

そういう財力のある家の子供です。だから経済格差が確実に教育格差を生んでしまうのだとも言っています。

経済格差が教育格差という話は昔から言われていたことで。

お金に余裕があれば子供を私学に通わせたり、塾に入れることができる。

私学というのはお金がかかる代わりに大学までエスカレーターで登れるので、高学歴が保証されたり、良い教師を揃えているので良い教育を受けることができる。

また、子供を塾に通わせれば子供の能力にかかわらず、嫌でも他の子よりも勉強する時間が増える→予習復習する→エビングハウスの忘却曲線を辿る→覚える→日本的教育の賢い子になれる。

英語に関してもまたしかりなのですね。

留学費用を工面できる。サマーキャンプや海外旅行に連れて行ってあげられる。英会話学校に通わせる。どれもお金がかかります。

政府には経済格差が教育格差にならないような教育基盤を是非確立してほしいですね。

とにかく英語に触れること

日本人が英語を話せないのは、シャイだからとか、完璧を求めすぎているとか。

言語の成り立ちが違うとか、脳の使う部分が違うとか。

学校教育が読み書きだけで聞く話すのスキルが身に着かないとか。

日本語だけで生きていけてしまう国家だからとか。

色んな意見がありますが、坪谷さんは、英語に接している、英語で刺激を受けている時間があまりないからということを一番の理由に挙げています。

語学、言語は絶対時間数なんです。英語に自分がどのくらい接しているのかということなんです。

抜粋:英語の多動力 p77

確かに、その通りだと思います。

これは、英語に限らず、全てのことに置いてそうなのではないでしょうか。

没頭して没頭して突き詰めてやる、練習する、勉強するからこそ、突き抜けられる。

自分がそのことに対してどれだけ才能を持っているか、そしてどれだけの濃度で集中したか、そしてどれだけの時間をかけたか。

物事の結果というのはこの掛け合わせだと思っています。

才能・能力 × 集中(濃度) × 時間

残酷な話だけど、才能が無ければ掛け算はゼロになってしまう。すくなからず才能や能力は必要だと思います。

だからこそ、人にはそれぞれ得意な事や好きな事が分かれているのだと思う。

そして、どれだけ時間をかけたとしても、ダラダラと3時間勉強するより、きちっと集中して1時間やった方が身に着く。

適当に1時間泳ぐよりも、キチンとした指導を受けながら改善しながら頭を使って1時間泳いだ方が身になる。

その全ての掛け合わせが結果を導き出し、この全ての掛け合わせの事を努力と呼ぶのだと思います。

野球のイチローも将棋の羽生さんもこの世の超一流選手というのは全て、生まれ持った才能を最大限に生かし、集中して自己研鑽し、膨大な時間をかけたからこそ、その道で突き抜けた存在になれたのだと思います。

英語に関して、そこまでの人物になる必要はないと思いますが、自分がどれだけ英語を話せる人になりたいか、習得したいか。

その目標を具体的にイメージし、そこに至る為に必要な時間を計算し、後はひたすら英語に触れること。

と、別に英語の教師でもないし、ましてや英語がそこまで喋れるわけでもないのに最後はとても生意気な事を書いてしまいました。

僕も、仕事で英語が必要ですし、将来の事を考えても英語をもっともっと習得する必要があると思っています。

英語が必要な皆さん、一緒に頑張りましょう!

って話でした!

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