仮想通貨で考える「投資」と「投機」

人生論

こんにちは!トモです。

僕は高校生の頃に株式売買というものに出会ってから、ずっと株や経済に興味を持っています。

自分でもデイトレに挑戦してみたり、色々やった結果、今は中長期保有というポジションに落ち着いています。

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このブログを読んでくださっている方も、株や投資に興味がある方は多いかもしれません。

特に最近ではNISAとか税制優遇があったり、またYoutubeとかでも簡単にわかりやすく情報が得られる時代になったので、以前までの「株は怖い」みたいなマインドが徐々に払拭されているのかなとも感じます。

去年か一昨年の一年だけで、楽天証券の新規講座開設500万件という数字には正直驚きました。

日本は世界的にみても貯金文化が根強く、投資マインドはとても低い国なのに、人々のマインドが変わってきつつあるんだなって感じます。

ただ、投資マインド自体は僕はいいと思っているのですが、何もわからないままに初めてしまうのはどうか、とは思っています。

それってルールを知らずにゲームを始めるようなものなので、しかも自分の大切なお金を投下するわけで、、

知らない間にゲームで負けてしまってお金を失う、なんてこともあり得ます。

ならば、多少なりともルールくらいは学んでおいた方がいい、と僕は考えます。

なぜ、こんなことを書き出したかというと、昨今の仮想通貨バブルについて思うことがあるから。笑

実は最近ステップンというアプリを始めました。

NFTの靴を購入して、実際の世界で歩くと、GSTというトークンがもらえ、それを実際の現金に変換できるという、Move to earn というコンセプトを元に作られたゲーム?です。

このMove to earn自体、僕は良いコンセプトだなって思っています。

世界の長期潮流を考えたら、今までは「お金をたくさん稼いで幸せな人生を」という思考から「健康に長生きして幸せな人生を」という思考に変わりつつあるように感じています。

なので、これからは食事、睡眠、運動、瞑想といった心身にとって良いこと、健康にとって良いことに注目が集まり、健康ブームがやってくるだろうって感じています。

その長期潮流を考えてもMove to earnは理にかなっている概念。

なので、ステップン自体がどうなるかは定かではないですが、このMove to earn という概念はこれから残るだろうと個人的には予想します。

それからさらに、sleep to earn とか、meditation to earn とかstudy to earnみたいなものも生まれてくるんじゃないかな?(すでにいくつかあるそうですが)

つまり、上でお金より健康に幸せの価値基準が動いてると書いたものの、まだまだ人のモチベーションやインセンティブになり得るのはお金。なぜなら目に見えてイメージがしやすいから。

なので、お金というインセンティブを背景に、健康マインドを育てる、的な動きになっていきそう。

と、ちょっと未来予想の方面で横道に逸れてしまいましたが、

このステップンがベースにしているのも何を隠そうソラナやGSTといった仮想通貨。

いわゆるクリプトカレンシーですね。

最近ステップンの流行と共に少しプチバブルが起きていたのですが、数日もしないうちに、価格は半額以下にまで落ちてしまいました。

ビットコインの下落に引っ張られた模様。そしてビットコインの下落はアメリカの金利引き上げに、、

正直、今の時代あまりにも物事が複雑系になっているのと、経済を動かしているのは最終的に人間の不安心理なので、何がどう作用して、何がどう動いたかなどは、実は誰にもわからないと僕は思っています。

多分、これとこれに因果関係があるんじゃない、くらいしか理解できないんじゃないかな。

合理的でないことがしばしば起こるのが経済なので。

そこで、ステップンや仮想通貨に関して誰かと話してみたり、SNSなどのコメントを読んでみて思うのが、

「仮想通貨に投資している」という言葉への違和感です。

かなーり長い前置きになってしまいましたが、僕が今日書きたいのはこのことです。

僕個人としてあくまで仮想通貨は投機対象。「仮想通貨に投機してる」と言われたら納得するのですが、「仮想通貨に投資している」と言われるとどうしても、、なので、そこらへんについて思っていることを書ければと思います。

投資と投機の違い

まず初めに、投資と投機の違いから見ていきたいと思います。

と書いておきながら、明確な定義の違いを表すのが難しいのが投資と投機。

辞書や経済に関する本、銀行、金融庁、証券会社のHPなどをさらってみて、易しい言葉にまとめてみると、以下のように言えるのかなって思います。

投資とは将来的な成長、そこで生産される経済的価値にフォーカスして資本を投入すること。

投機とは現在価値と将来価値の差額にフォーカスして資本を投入すること。

つまり、投入された資本を活用して何か新しい生産物がこの世に生まれる。その生産物に価値が生じ、生産物を産むために投資したお金に対して利益が生まれて返ってくること。これが投資であるのに対して、

投入した資本が何か新しいものを産むために使われることはなく、単純に売買の利鞘を儲けることが投機。

※あくまで僕個人の理解認識です。

投資には裏付け、信用がある

例えば、株式、不動産、国債や社債、その他にもいろんな投資があると思いますが。

投資には必ず裏付けとなるものが存在する。

その裏付けに信用が付与されるから、投資が生まれる。

ベンチャーキャピタルがスタートアップに投資するのもそうですよね。

例えば何者でもない僕がスタートアップを立ち上げて、世界のエネルギー不足問題を解決しますとか言って、そこに投資資金が集まることはありません。

僕に実績もなければ、信頼信用がないから。

しかし、例えば僕がハーバードを主席で卒業していて、環境問題について学び、しかも何かしらの実績を残していたら、「何か産まれそうだ、変えそうだ」という気持ちから、ベンチャーキャピタルは出資してくれるかもしれない。

投資には必ず裏付けとなる信頼信用が必要。

僕達が毎日使っているお金だって、これはただの紙切れなのに、全ての人類がこの紙切れに価値があると信頼信用しているのは、国家という絶大なる権力のお墨付きがあるから。

しかし、国の情勢が悪化したり、デフォルト危機にある国というのは、たとえ国家であれども信用に足る裏付けにならなくなり、そしてみんなが売っぱらってドルを買い、デフォルトする。。

この信頼信用できる裏付けがあることが、投資の必須条件。

そして、投資された先(企業や国、不動産)はその資本を利用して、何か新しい価値あるものをこの世に生産する。投資した資金に利益が付随する、返ってくる、これが投資。

仮想通貨を考えてみる

では、仮想通貨はどうか。

そもそも仮想通貨は中央集権ではなく非中央集権の分散型、というのが仮想通貨の大前提。

裏付けとなる権力が発行することなく、みんなで支える仕組み。

発行元や仲介がいらないことが逆に強いと言われている。

ただ、そうなってくると、一つ疑問が湧いてきます。

どうやって信用すればいいの?笑

や、ブロックチェーンという改ざん不可能な強いセキュリティによって台帳が守られているから安心とか言いますが。

では、仮想通貨がどうやってこの世に生まれて、どうやって取引にセキュリティが付随して、どこで管理されていて、と全て理解していて説明できる人がどれだけいるでしょうか?

実際に従来の仮想通貨よりも少ない電力と超スピードの取引を実現させたソラナが注目されていたにも関わらず、ステップンとの連携の中で、度々取引が混雑、もしくは停止していたのが現状です。

その時点で、ちょっと、、信用できなくなってしまいますよね。

しかも毎回の取引に「もしかしたらあなたの取引は消えてしまう可能性があります。それに同意する方のみ、取引が進みます」と言った確認をさせられます。。。。笑

これに関しては正直笑ってしまいました。

改ざん不可能な超セキュリティに守られた台帳で管理されているのであれば、自分の取引がもし遂行されなかったとしても、それも台帳に載るだろうと。したら、自分のお金がどの形でどこに保管されている、もしくはあるべきか簡単に説明できるはず。それが仮想通貨ではないのかと。

そう考えると、仮想通貨は実際に自分で利用してみて、まだまだ信用信頼に足るサービスではないのだと、感じています。

危なっかしいな、まだまだ不安定、不安要素が大きいな、と感じる以上、「投資」対象にはならない気がしています。

そもそもなぜ通貨が投資対象になるの?

投資と投機の違いをまず初めに書きました。

投下された資本を使って何か価値あるものを生み出すか、また、信用できる裏付けが存在するか。

そこらへんで、投資と投機の概念が変わってくると思います。

そして、これがいよいよ大前提となる疑問なのですが、なぜ「通貨」が投資対象になるのか。

通貨とはあくまで、経済を循環させるのに非常に便利な「道具」であるけど、言って仕舞えばそれに尽きる。

それ以上の何者でもないわけです。

例えば、今後インドネシアが伸びてきそうだと考えた時に、なぜインドネシアの通貨を買うのか?

もしみんなが全く同じ考えをしてインドネシアの通貨を買えば、通貨は高くなってしまいます。

インドネシアの通貨を買って、それで国内投資をするのが目的ならわかります。

しかしそうでなく、単純に通貨のみを買って保有したら損します。(ロジックで行くと)

インドネシアが経済的に伸びそうだと思ったら、投資するべきはインドネシアの国債や株、不動産であるべきで、通貨ではないはず。

そう考えると、仮想通貨も一緒です。

僕は仮想通貨の技術に関してはとても関心があります。ブロックチェーン技術やスマートコントラクト、海外送金手数料がほとんどかからない点や、将来的に送金が一瞬で済んでしまうなら、その取引スピード技術など。

その技術に関しては「投資」対象に十分なり得ると思っています。

しかしそれは仮想通貨を使って何かをする、ここに未来があるわけで、仮想通貨自体はその道具に過ぎません。

じゃあ、ビットコインが将来広く使われるだろうと考えてビットコインに「投資」したとします。

つまりビットコイン自体を購入したとします。

しかし、広く使われるためには価格は安定していないといけないし、価格が高騰していては使いづらいので、価格は下がってもらう必要がある。

すると、投資したはずのビットコイン自体の価格が下がってしまい、投資は失敗に終わる。

ただ、もし仮に、ビットコインの価格が上がって儲かったとします。

これは投資に成功したというのか?投資とはそもそも資本を投下した対象がそのお金を利用して何か新しい付加価値を創造することでしたよね。じゃあ、ビットコインの価格が上がったことで、何か付加価値はこの世に生まれたか?

全く何も生まれていません。

結局買った時と売った時の利鞘を稼ぐだけであれば、これは投機以外の何者でもない。

そもそももし仮想通貨が通貨であるなら、大勢が買ったら価値は上がって価格は下がるのが通貨であるはずなので、大勢が買って価値も価格も上がる時点で、通貨とは特質が違っていますよね。

※仮想通貨がなぜ流行っているのかは、たとえ1ビットコインが500万円としても、僕たちは0.1とか0.0001ビットコイン単位で買える、その手軽さと上がるときは青天井に上がっていくギャンブル性に一攫千金を狙って個人投資家が買う。それが人気の秘訣だと思います。

株などであれば、1日の上下の上限は決まっていますし、100か1000株単位でしか買えないので、価格の高い株はそもそも買えないようになっています。(1株とか単元未満株の売買もできますが)

やっぱり、通貨は(仮想通貨は通貨じゃないという意見もあります。通貨と訳した日本人が悪いと)、どこまで行ってもただの通貨であり、道具であり、それ以上でもそれ以下でもない。

仮想通貨に投資するなら、仮想通貨技術を使った何か新しいサービスに投資すべきであって、仮想通貨はあくまで投機対象にしかなり得ない、というのが僕の考えです。

って話でした!

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