ウクライナの少女が教えてくれた、   「一度きりの人生」の生き方

ウクライナ

こんにちは!バックパッカーのトモローです。

 

人生は一度きり。

だから後悔しないように、生きなければならない。

 

これは誰もが知っている事実で、使い古された言葉です。

でも、実際に全ての人が人生を一度きりだと考えて後悔ない選択をして生きているかと聞かれれば、真っすぐにうなずける人はそう多くないはず。

後悔しない選択って簡単に言うと、自分が本当にやりたいこと。

でも、そのやりたいことで生きていけるか、食っていけるかわからない。

だから多くの人々は不安になったり、諦めたりする。

僕はそれがダメだとは思いません。

一度きりの人生なんだからと、自分のやりたいことを追いかけて、追いかけて、例えば50歳になったとき、自分の手に何も残っていなかったら。

そうなったら、多分今の自分の選択を後悔するのかなって思う。あの時普通に就職していればって。

後悔しないように生きたはずが、結局後悔を招くことだってある。後悔先に立たずという言葉があるように、それはやはり真実なのだ。

だから、今と未来のことを真剣に考えて下した決断はどんな決断であっても正しい、と僕は思います。

 

前置きが長くなりました。

今から書く話は、そんなに大きな話ではありません。

僕がウクライナを旅した時に出会った少女から学んだ、小さな「一度きりの人生」の生き方です。

 

僕がウクライナの有名な町オデッサを訪れた時のこと。

オデッサには夜行列車で早朝の4:30に到着。

駅から宿までは約10キロくらいあったのだけど、朝早く外も涼しかったのでバックパックを背負ったまま歩いてやっつけた。

通常ならチェックイン時間まで待たないといけないのだけど、前日と今日の2日間宿を予約しておいたので、前日の分から支払って早朝から部屋にチェックインすることができた。

通された部屋は3人部屋のドミトリーで、同室には首都のキエフから観光にきていたウクライナ人女性の2人と一緒になった。2人はキエフの大学に通う学生だった。

その日は僕も疲れていたので、昼まで仮眠してから町の散策に出かけ、夜飯を食べて帰ってきたシャワーを浴び、夜の時間をゆっくり過ごしていた。

そこに町観光から返ってきた二人がとても疲れた様子でベッドに飛び込むようにして倒れた。

彼女達はどうやらその日がオデッサ最後の日だったらしく、朝からずっと観光して後悔ないように行きたいところ全てを周ってきたらしかった。

とても疲れた様子でベッドに倒れたまま、僕達はお互いの話をし始めた。

話題が僕の旅の話になると、急に少女たちの目つきが変わった。

アジア人の変わった男が2年半も世界中を旅している(その時は約2年半だった)ことに興味が沸いたのだろう。

ベッドからむくっと起き上がると、キラキラした目で僕が回った国の話について色々と質問の嵐が始まった。

話題がインドの話に及ぶと、少女の内の一人がチラっと時計に目をやって尋ねて来た。

「あなた疲れてない?」

最初なぜ急にそんな質問をしたのかわからなかったが、僕は観光はほどほどにして十分に休養を取ったから疲れは取れたよと答えた。

すると、

「じゃあ、今から外を散歩してあなたの旅の話をもって聞かせてよ」

と言われた。

僕が時計に目をやると夜の21時ごろを指していた。

「いいけど、2人とも今さっき帰ってきたばかりだし、しかもめっちゃ疲れた~って言ってベッドに倒れこんでたじゃないか。大丈夫なの?」

僕がそう尋ねると、今までおとなしく話を聞いていたもう一人の女の子が、こう言った。

「Yes, I’m very tired but life is one time.」

ロシア語圏のしかもウクライナの人だったのであまり英語が流暢では無かったが、彼女が言いたいことはすぐに理解することができた。

「とても疲れているのは事実だけど、人生は一度きりしかないのよ。」

二人がそういうならと、普段ならもうこの後おとなしく寝る僕だけど、その日は二人に付き合うことにした。

外に出ると、3人でお酒を買って飲みながらオデッサの町を散歩しながら大いに会話を楽しんだ。

自分が人生で一番感銘を受けた本は何か?

今まで訪れた国でどこが一番良かったか?

インドと言う国はどれほどエキゾチックでクレイジーなのか?

ウクライナは日本にとってどんな印象があるのか?

また、彼女達は僕が知らないオデッサの町の観光名所にも連れて行ってくれた。

そうして2時間程外を歩き回った僕達は宿に戻ったころにはクタクタに疲れていて、3人とも部屋に入るなりそのまま自分たちのベッドに倒れこむと、おやすみの言葉だけ交わして3人とも深い眠りについてしまった。

翌朝、2人ともキエフに帰るために朝から準備をしていて、その音で僕は目が覚めた。

彼女達も単なる国内旅行で終えるつもりが、あなたのおかげで面白い経験になってよかったと言ってくれた。

僕も、1日どころかほんの数時間しか一緒に話せなかったけど、彼女達の事は今でもよく覚えている。

特に、印象的だったのが、彼女が言った「life is one time」という言葉だ。

多分、英語で言うと「Once in a life time.」が正しいのだろう。

人生は一度しか(流れ)ない。次にいつ同じチャンスが巡ってくるかわからない。もう巡ってこないかもしれない。

だから目の前に来たチャンスを逃すも掴むも自分次第だ。

別に僕との会話がチャンスだというわけではないけど。笑

そうわかっていても、できない人は多い。

しかし、ウクライナで出会ったこの若い少女達はそのことをきちんと理解して行動していた。

言うは易し行うは難し。

その時の選択は決して人生を左右するような大きな出来事ではない。

でも、普段からその気持ちを大切にして選択していれば、いずれやってくる人生にとって大きな選択が迫られた時も、彼女達なら周りの意見に左右されずに、自分にとって大切な方を選ぶことができるのだろうと思った。

 

「life is one time」

僕はこの言葉を忘れることはないと思うし、忘れたくもないと思っている。