この世に健康を失ってまでやらなければならないことなんて一つもない

仕事

こんにちは!トモです。

このブログは主に、人生の黄金時間に当たる大学生活を送られている方に向けて、自分自身が大学生の時に知っていたら嬉しかったな的な知識を発信しています。

3年半バックパッカーで世界を旅した経験と今まで3千冊以上の本を読んで学んだことをベースに記事を書いています。

今日のテーマは、「この世に健康を失ってまでやらなければならないことなんて一つもない」です。

新卒入社した会社で働きすぎて過労で倒れたことをきっかけに気づいたことです。

今大学生の方にはもしかしたらまだピンとこないかもしれませんが、お仕事だけに限らず、学生時代でも進路や人間関係の悩みなどで身も心もすごく疲弊している人もいるかもしれません。

ただ、どんな時でも、この世でまず一番大事なのは自分の体と心の健康であり、命であること

それを捨ててまで大事なことはないよってことを今日はお伝えしたいと思います。

ということでここからは経験談によるお話になります。笑

社会人生活の始まり

僕はごく普通の学生生活を送り、みなさんと同じように新卒で企業に入社しました。

少しだけ自分のことを話すと、小さい頃から何よりも体を動かすことが大好きで、

体育だけは学年一位みたいな学生でした。

ラグビーや水泳、格闘技、ヨットなどいろんなスポーツを社会人になるまでやっていたので、

体力にはそこそこの自信がありました。周りの人よりもハードワークはできるだろうと。

そして詳細は省きますが小売店の店長として社会人をスタートさせました。

全国チェーンのお店だったので、定期的に転勤があり、いろんなお店を経験しました。

忙しい地域もあれば、全く忙しくない地域もあり。

楽して働きたい人は忙しくない地域に配置されれば嬉しいかもしれませんが、

向上心のある人は、それではスキルも上がらないし、なんだか同期に置いてけぼりにされそうで少し恐怖心があったり。

僕は率先して忙しい店に配置してくださいとは言いませんでしたが。笑

そこそこ両方経験したかなと思います。忙しいお店は本当に忙しすぎて、ご飯とか食べる暇ないです。

新規オープンを任されて

そんな感じで1年ちょっと働いていた時、転機が訪れました。

当時九州地区にはお店がなく、初の第一号店のオープンを任されることになったのです。

ちなみに、初出店はコケられないからという大抜擢を頂いたのですが、

これは今の学生の子にしっかりと聞いててほしい内容なのですが、

別に僕は入社して1年、特にすごい成績を残したわけではなかったのです。

じゃあ、なんでそんな僕が抜擢されたのか。それは単純に「真面目に働いていた」ただそれだけです。

これは本当の話です。

具体的に僕がやっていたことといえば。

  1. 同期と1年先輩を合わせて唯一の無遅刻無欠席だったこと。
  2. 日々どうしたらお店の売り上げが上がるのかを考えて実践、改善を繰り返していたことを、当時のSV(スーパーバイザー=上司)が影で見てくれていて、上の人に報告してくれていたこと。
  3. いつ上司がお店にやってきても問題ないようにクリンリネス(清掃)を徹底していたこと。
    ※特に暇なお店(売り上げが低い)で店舗が汚いと一体何をやっとるんやというお話になるので。笑

正直、MBAを持ってるわけでもない、ペーペーの新入社員が特大ホームランを打つなんてなかなかできることではないと思います。

つまり、加点方式で考えるよりも、減点方式で考え、マイナスになることを防いだほうが得。

上であげた3つなんて、誰にもできないすごいことじゃないですもんね。誰にでもできること。

でも誰にでもできる小さなことだからみんな侮ってなかなかできない、みたいな。

小事を疎かにして大事は成さないと言いますが、そういう事だと思います。

なので、これから新入社員として働く皆さんには、もちろん能力がある人は果敢に攻めていくのもありだと思いますが、

凡事徹底。基礎をきちんと積み上げるということも大事だよってことをお伝えしておきたいです。

、、と話はずれてしまいましたが、そうして減点数が少なかった僕が晴れて九州初出店を任されて九州に向かいます。

店長として出向しても、基本的にはSVがサポートしてくれ、他の部がパートさんの教育、店舗設営、色々サポートしてくれるので、いわば飾りみたいな形でのスタート。笑

ただ、やはりオープン店は通常の店舗と比較にならないほどの仕事量で、、

毎朝の納品の数も違えば、パートさんはまだまだできることが限られるので、接客のほとんどは自分が対応。

その他にも通常店舗の5倍、10倍以上の仕事量に思えるほどの量が毎日降りかかってきて。

だからと言って一日の時間は増えるわけではないし、体は一つしかないし。

ってことで、毎日体力的にも精神的にもだいぶ疲弊していってたのは自分でも感じてました。

ついにその日はやってきた

オープン店は一ヶ月休みなし。朝5時起き、6時に出勤して、20時まで。その後なんやかんやで21時にお店でて、家に帰宅したらシャワー浴びて、飯食って、寝るだけ。笑

本当にそんなロボットみたいな生活を続けるのですが。

ある日から、あれ?体調がおかしいな?と感じるようになります。

仕事を終えて家に帰っても、心臓の鼓動がずっと早いんです。

いよいよやばいと思ったのは、ベッドに横になって寝ようとしているのに、胸に手を当てて鼓動を確認すると、

短距離走終えたくらいの鼓動の速さで、どれだけ深呼吸しても落ち着くことはなく。

その頃からお弁当を買って帰っても白米を一口分食べたら、もうそれ以上口に入らないから、おかずは全て残すような状態で。

とうとう朝にユンケルを一本買って飲み、それで1日動くみたいなそんな生活に入りました。笑

ユンケルって高いのを買えば買うほど、プラセボもあるかもだけど、どんだけ疲れててもめちゃ元気になるんです。あれは正直ビビりました。最後は一本3000円とか買ってたかな。

そうして、ユンケル一本生活が三日続いた時に、朝鏡で自分の顔を見ると、目の下には大きなクマ、

そして顔面が真っ黄色だったのを今でも覚えています。

通常状態で目の前が白んでチラチラしてるんです。

そして、、、出勤して、、倒れました。

速攻病院に行って(自分で笑)、点滴を打って、診断結果は栄養失調と過労

まあ、納得です。ただ、日本で栄養失調はなかなかないとお医者さんに言われました。

ご飯食べてなかったので当たり前です。

会社から急遽5連休をもらい、3日実家に帰って、2日九州で養生して、そして改めて勤務を再開しました。

その後は「何がなんでも飯は食おう」という考えが脳裏に焼き付けられたので、どんだけしんどくてもご飯は食べるようにしました。

また、オープンの怒涛の日々が終わり、パートさんも戦力になり始めてからは、しんどい日々は無くなりましたが。

あの頃は体が相当悲鳴を上げていたのに加えて、心も結構きてた気がします。

元来の楽天家なので鬱にはならないまでも、結構暗かったかもですね今思い返すと。笑

とにかくしんどかった、それだけです。

逃げる選択肢もあり

と、ここまでつらつらと自分の大変だった時期の経験を語ってきましたが。

興味ない人には興味ないですよね、ごめんなさい。

「俺、こんなに辛い経験してきてんで!」みたいな自慢がしたい訳ではなく、

もちろんもっと辛い経験をしている方もいると思います。

で、本題に戻るのですが。健康を失ってまでしないといけないことなんて何一つないってこと

日本人は世間体を気にして、負けたらあかんとか、根性で乗り切れとかよく言いますよね。

また本人も、ここで負けたら落ちこぼれだとか、自分は負け組なんだ見たいなふうに考えがちで。

だから、辛いことがあっても1人で戦ったり、誰にも相談しなかったり。

でも、その結果がストレスとなり、最終的に体も心も病むことになる。

健康を捨てても、その仕事、その立場が大事なのでしょうか?

よーく考えたら、絶対健康の方が大事なんですよね。

というよりも、この世に健康を捨ててでも取らなければならない大事なことってないですよね。

と考えたら、どうしても辛い状況があったら、答えは簡単で「逃げの一択」なんです。

多分この考え方は、僕より上の世代の人からすると、何を軟弱なことをと一蹴されると思いますが。

でも、例えばこんな状況を想像してみて欲しいのですが。

我が子が大企業に勤めたけど、あまりのハードワークに心身ともに疲労困憊していて、会社を辞めたいと言ったとする。

親に相談すると、親はせっかく入った企業なのだから勤め上げなさいとか、辞めるのは世間体が格好悪いからやめないでくれとか言って、我が子が辞めたいというのを制止する。

その結果、子供は過労で倒れたり。もしくは自死を選んでしまうかもしれない。

そうなった時、それでも親は「子供が立派に働いての結果だから本望である」なんてことを言うだろうか?

多分、倒れたり、亡くなるくらいであれば、辞めて元気な姿で生きてて欲しかったと思うだろう。

と考えるとですよ。親子だろうが、夫婦だろうが、友人知人だろうが、その人に健やかに生きてて欲しいなら、

世間体とか根性とかそんなことはどうでもよくて、その人が健やかに生きていられる選択を応援するべきで。

辞めたいなら辞める。逃げたいなら逃げる。これでいいんだと僕は思います。

日本は世界的にみても安い国に成り下がったと言われますが、そうは言っても、最強の社会保障制度があります。

いろんなセーフティネットが用意されています。これは本当に恵まれていることだと思う。

他の例えば発展途上国なんかでは、こんな劣悪な環境で働きたくないと思っても、それ以外ノーチョイスってこともある。

それに比べたら、日本に生まれて来れただけで相当恵まれていると僕は思います。

そんな恵まれた環境に生まれてもなお、年間の自殺者がこれほど多いというのは、

そういった外部圧力により逃げられないと考えている人が追い込まれているということだと思います。

辛くしんどかったら逃げていいし、辞めていいと思う。

辛いことから逃げてばっかだとこの先やっていけないよと言われるかもしれないけど。

辛いのは自分の精神力の弱さが原因ではなく、ただその環境と自分の価値観や信念がマッチしてないだけってことも往々にしてあると思います。

逃げて、辞めて、自分にマッチする環境に出会えれば、そこで幸せに長くやっていけばいいのではないでしょうか。

みんなそれぞれ違う

僕は最終的にその会社を辞めて世界一周の旅に出るのですが。

辞めるきっかけは色々あり、それはまたお話しするとして。

今でこそ、辞めていい、逃げていいとか簡単に言ってますが、当時は僕もそんな考え方ができたわけではなく。

ああ、これで出世コースは遅れたかなとか。上司から見限られたかなとか、そんな馬鹿げたことを思ったりもしました。

何せ当時はまだまだ「終身雇用」とか「年功序列」な風潮が残ってたので。笑

でも、それ以上に自分がなぜ体を壊してまで頑張っていたのかというと。

実は別にそこまで出世欲が強かったわけではなく、父親の存在が大きかったのです。

僕の父親は商社勤めでバリバリ働いていました。

家族旅行で海外にいてる時も、まさか国際電話でなんか重要なやりとりをしたりしていて。

しかも日本に帰国したらその足で出社してたり、、。

父親はバイタリティの塊。だからこそあそこまで働けたのだと思いますが。

ただ、僕はそんな父親をみて育ったので、それくらいバリバリ働くのが男の仕事的な昭和なマインドになっていたんでしょうね。当時は。笑

こんなところでつまづいてたら父親を越せないぞみたいな気持ちがあったのだと思います。

しかしそうして全力、むしろ120%で出し切った結果、倒れて病院行き。笑

そこで悟りました。親父には勝てないって。

そもそも人それぞれ体力、気力、能力、モチベーション、バイタリティって違いますよね。

僕は親父ほどのバイタリティを備えてなかったのだと気づいたんです。

で、その時に、親父には勝てないかもだけど、別に勝てなくてもいっかとも思いました。

同じ競争をして負けるなら、親父と違ったルートを走ればいっかって。笑

別に父親だけに限らず。例えばイチローとかビルゲイツとか藤井聡太さんとか、

世の中にはとてつもなくすごい人がいて、その人と競争したり比べても、もう意味なくない?と思うんです。笑

その人はその人で輝いていて、自分は自分で輝けばいいんじゃないかって。

イチローが得意分野の野球で競争すれば勝てる人は数少ないかもですが、

イチローと数学勝負すれば、現役学生の大半の人は勝てそうですよね。笑

みんなそれぞれできること、できないこと、得意、不得意、好き、嫌い、色々あって。

競争して疲弊するよりも、自分が輝けるフィールドを見つけて輝けばいいんじゃないかって思います。

♢♢♢

ということで、長々と書いてしまいましたが。

もし、今仕事に悩んでいるとか、進路で悩んでいるとか、人間関係で悩んでいるとか、そういう人がいたら。

もちろん、悩むこと、考えることは大切なことだと思いますが。

それで塞ぎ込んじゃって、体や心を病すのはいけない。

健康を失ってまでやらなければ何らないことは一つも世の中にないので。

そこまでいきそうになったら一度深呼吸でもして、気持ちを楽にしてみてほしいです。

そして状況にもよりますが、逃げてもいいし、辞めてもいい。

誰かと競う必要もない。他人は他人、自分は自分。

もし何か思い悩んでいる人がいるなら、この記事を読んで少しでも心が楽になればいいなと思います。

と、いつになくなんだか私的で真面目な内容になってしまいましたが。。

って話でした!

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