書評-夢をかなえる一番よい方法

書評

こんにちは!トモです。

このブログは主に、人生の黄金時間に当たる大学生活を送られている方に向けて、自分自身が大学生の時に知っていたら嬉しかったな的な知識を発信しています。

3年半バックパッカーで世界を旅した経験と今まで3千冊以上の本を読んで学んだことをベースに記事を書いています。

今日は書評。

今日紹介するのは元マイクロソフトの技術者でワードを開発したリチャード・ブロディさんの書かれた「夢をかなえる一番よい方法」

ワードを開発って、もうその時点で億万長者決定。。笑

ただ、この本は巷に溢れる目標設定・達成方法的なものというよりも、どちらかというとマインドの持ち方の説明に重きが置いてあるように思います。

目標達成方法に関しては、何十冊か読めば大体どの本も同じことが書かれていて、具体的なゴールをとか、締め切りをとか、もう聞き飽きたよってなりますが。

こちらの本は少し違った角度でどういうマインドを持つべきかにフォーカスが当たってたので読んでいて新鮮でした。

では、早速。

余暇について

太古の人類は生き残りに多くの時間とエネルギーを使った。
食べる、子育て、敵から身を守る。
時代が進むとお金を蓄えて、困難な時代に備えることができるようになった。
その努力の結果生まれたのが、余暇という素晴らしい宝。

余暇という概念は本当に素晴らしいと思います。

そもそも人類は限られた人生の時間を有意義にするために、「お金」と「発明」を利用して時間を生み出していったと僕は考えています。

発明による時間の創出

これは簡単に想像できると思います。

昔は洗濯は手で洗い、掃除は箒と塵取りを使ってなど、全て人が体を動かして行っていましたが。

今では、機会をピっとするだけで済む。

そうして、人々は発明をすることで生産性をあげ、つまりそれにかかる時間を短縮させていき、新しい時間を生み出していった。

生み出した時間でさらに多くのことができるようになり(もちろん発明を考える時間とする時間も生まれたことで)、より進歩していった。

お金による時間創出

元々人々は生きることに必死だった。

※厳密に言うと、狩猟採集時代はそれほどだったと思います。争いも少なく、自然から生きる分だけのエネルギーをいただく。人生はそれだけ。

狩猟採集の時代、人々は週に2、3回、1回に4時間程の労働で済んだそうです。なのでそれ以外の時間は遊ぶか、ぼーっとするか、家族と過ごすか、お祭りするか、そんな感じだったのでしょう。(完全に推測です!)

時代が農耕に変わってから、あらゆるものが生まれていった。

そして、労働とは週5、一日8時間のような世界観が築き上げられていき、しかも良い生活するためにはお金が必要で、そのためには一所懸命働き、勉強することが求められるようになり。

人々は「良い生活」を目的として、お金を道具として、「労働」をその手段として、人生の時間(命)をそのために使い続ける時代に入った。

お金を十分に手にした人から、もうそれ以上人生の時間を労働に費やす必要がなくなり、余暇を満喫できるようになる。

※この部分に関しては書き出すとそれだけで別のグログ記事になりそうなので、これくらいにしておきます。笑

著者は「余暇」のない時代は生きることに全ての時間を費やすほかなかったので、人々が自己実現をするなんてそもそも叶わなかった。

それが時代が近代化して人々が余暇を持てるようになったことで、自己実現できる人が増えてきた。

今はそんな素晴らしい時代、と言いたいのではないかと僕は理解しました。

行動について

人は誰でも一生の間に二億五千万円のアイデアを持つと言われる。
しかしそれを富にして手にする者とそうでない者の違いは行動力

生まれたアイデアはどれだけ素晴らしかったとしても、それは本人の頭の中にしかない。

それをこの現実世界にアウトプットすることで、初めてカタチになる。

そのアウトプットの方法こそが「行動」。

僕も「行動」はこの世で最も大切なモノの一つだと考えています。

行動無くして世界が変わることは1mmもありえないので。

無意識について

心の中の無意識の領域には学んだこと、信念、態度、経験、戦略や行動パターンなどの膨大な集積がある。
そして、毎日何百万という選択の作業を行い、人生に多大な影響を与えている。

人は自分の頭で考えて行動しているように見えて、実は今までの人生で集積された膨大な情報の中から無意識的に選択と実行が行われ、それが人生に影響を与えている。

つまり、自分の判断は自分のこれまでの人生で得てきた信念や価値観を反映している。

逆に言い換えると、今の人生は自分の信念や価値観の表れ。

もしそれを変えたいと思うなら、信念や価値観を無意識レベルで変えていく必要がある。

過去を許容する

過去は全てOKと思う。その時できる一番の決断をしたのだから。

この考え方は非常に好きな部分です。

人々は往々にして後悔をしますが、なんで後悔するんだろうってよく思うんですよね。

何故なら、人生の大半の出来事は自分が選択しているわけで、選択する時には深く吟味しているわけで。

自分が深く考えて導き出した結論に沿って人生を進めていき、後から「別の道にすればよかった」と考えるのは、その別の道の結果が、今の人生よりも良いと考えるからで。

しかし、どうしてその別の道の結果が今よりも本当によかったと分かるのか。まずそれは不可能。何故なら全ての人は一つの時間軸しか与えられておらず、2つのことを一つの時間軸で経験することは不可能だから。

誰しも過去に戻ることはできない。そう考えると、どうしようもない過去について考えるよりも、今の結果を全て受け入れた方が楽だし早い。何より時間を有意義に使える。

だから、自分が考えて判断したことなのだから、その時はそれが一番最良だと思った。そしてその延長線上に今がある。

それなら、過去を全て肯定して、今を受け入れるのがいいんじゃないかって、僕も同じ考えです。

能動的に生きる

一体どうしたら「これこそが自分の人生の目的だ」と確信できるのだろうか。そこで私は天からの声を待つのでなく、人々の意見に左右されるのでもなく、人生の意義に関する自分独自の感性と判断力を信じることに決めた。

これは僕の人生のテーマの一つでもあるのですが。

人々は自分の人生にミッション(使命や役割)のようなものを授かって生まれてくる、と少しどこかで考えたりしています。

スピリチュアルにというよりは、なんとなくそんなふうに思うんですよね。

そして、その使命に気付いた人は時々「雷に打たれた」みたいな表現をして、自分の人生を懸けるべき対象を見つけた時のことをそのように表現しますよね。

僕もいつか天からそういったものが降ってくるんだと考えていました。

雷に打たれるような経験、頭と心を鷲掴みにして離さないものと出会う。そう思ってました。

だから今までたくさんのことに挑戦して、本をいっぱい読んで、世界一周の旅にも出てみたんですが。

いまだに雷に打たれない。笑

や、なんとなく「旅」というものがなぜか子供の頃から心惹かれるものがあり、大人になった今でもずーっと頭の中にあることを考えると、僕の人生で大切なものの1つが旅なんだろうなってことはどこかで思ってます。

ただ明確な答え、自分はこれをして生きていくべきなんだってものが確証を持って言えない。

でも、著者の主張するように、そういったものを待っていても人生の時間は過ぎていってしまうのだから、自分自身で考えて、自分自身の手で意義のある人生を作るべきなんだと、最近はそう思えるようにもなってきました。

僕が旅の経験を本にしているのも、一つにその考えがあるからです。

このブログを書いているのもそう。

人類だけが唯一文字を発明したことで、知識を伝承することを可能にしました。

人々は過去の人の残した知識を受け継いで人生をスタートすることで、その知識をゼロから発見して学ぶプロセスを省くことができるのです。

これもまた余暇創造の一つですよね。

これって本当に素晴らしいことだと僕は思います。

僕達が後世に残せるものの中で大切なものは、お金、事業、そして思想。

僕はその思想を残すべく、ブログや本を書いている。これが自分の人生だけではなく、人々の人生にとって大切なことだと思っているで。自分の感性と判断に従って行動しています。

それぞれの人がそれぞれの信念や価値観を持って、その感性と判断に従って行動し、それぞれの人生をそれぞれの角度から最善なものにできれば、それこそが自分の人生の夢をかなえることになるのかなと僕は思います。

本質的な問いかけ

と、ここまでマインド方面で書いてきましたが、体系的な技術としてどうすれば自分の人生を良いものにできるか、夢を見つけてそれをかなえることができるかについても著者はきちんと触れてくれています。

・あなたは(人生に)何を求めているのか?
・これまでの人生で最も成功したことは何か?
・あなたは他人のどのような面を尊敬するか?
・人生の主流からは外れるが、あなたが楽しめることは何か?
・あなたの一番大切な価値観は?
・子供の頃、心から楽しめた遊びは何か?
・理想的な仕事について描写しよう
・理想的な人間関係について描写しよう
・あなたのお気に入りのペットからみた、あなたの人生はどんなものだろうか

上のリストの中から特に際立っている感情や体験をリストにまとめる。

次にリストから『本当に求めるもの』『手段』『システム』を分ける。

この3つを順に説明すると、

例えば生きていく上で欠かせないものが酸素。これが『本当に求めるもの』

酸素を吸収するために呼吸をするので、これが『手段』となる。

そして、人は肺を使って大気中の空気を交換している、これら全体が『システム』となる。

本当に求めているものが分かれば手段とシステムが確立する。

これこそが成功のチェックリストになる。

成功すれば充足感を得られ、幸福を感じるられ、人生に満足できる。

人生をより良きものにしたければ、満足した人生にしたければ、自己実現、夢をかなえることが大切になる。

って話でした!

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