こんにちは!トモです。
このブログは主に、人生の黄金時間に当たる大学生活を送られている方に向けて、自分自身が大学生の時に知っていたら嬉しかったな的な知識を発信しています。
3年半バックパッカーで世界を旅した経験と今まで3千冊以上の本を読んで学んだことをベースに記事を書いています。
今日はTEDで見つけた「どんな外国語も半年でマスターする方法」のまとめです。
日本人にとって、英語ほど必須と言われながらあれだけ学生の頃に勉強していたはずなのに、なんでいまだに喋られないんだろうって謎な言語ありませんよね。笑
英語をベースとした世界の言語を比較すると、英語と日本語は文法的にも発音的にも非常にかけ離れた言語だそうです。なので、そもそもお互いに習得し合うのが非常に難しいそうですよ。なんかそうやって聞いたら少し安心ですよね。笑
ただ、だからと言って勉強しないで良いってことにもならないので。今日の内容で外国語の習得方法を学んで、少しでも英語を含む外国語の向上ができれば嬉しいですね。
先にYoutubeでも見れるTEDの動画をあげておきます。
話し手はクリス・ロンズデールさん。
早口ではあるものの、伝えたいって気持ちが感じられるこの人の話し方が結構好きです。
では早速、内容をまとめていきましょう。
時間がない人のために、先に結論をまとめておきます。
5つの原則
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言語の自分に関わる部分に集中する
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その言語を最初からコミュニケーションの道具として使う
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伝達内容を前もって理解していれば、言語は無意識のうちに身に着く
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トレーニングあるのみ
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心理状態が重要
7つの実践法
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たくさん聞くこと
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言葉より先に意味を知ること
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単語を組み合わせる
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核の部分に集中する
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外国語の親を見つける
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顔の動かし方を真似る
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直結
どんな外国語も半年でマスターする方法 5つの原則と7つの実践法
言語習得に関する2つの間違った認識
まず初めに、言語を習得する時に人々が持っている2つの間違った認識があります。
①才能がない
クリスさんは、言語を学習する時に才能はほとんど関係ないと言います。その理由は、どの国に生まれた人も、きちんとその国の言語を習得するからです。
確かに言われればその通りで、あるスポーツができないとか、数学が苦手とかはあったとしても、何一つ言語が話せないという人はいないですよね。
②その国で言語漬けになる必要がある
自分がターゲットとしている言語を話す国である一定期間言語的な縛りを設けて生活しなければその言語を習得できない。僕は長年そうだと思っていましたが、決してそんなことはないようです。
確かに、その国でその言語に浸った方が習得は早くなるとは思います。ただ、絶対にその国で生活しなくても、自国にいて学習するだけでも言語は身につけることができる。
その根拠の説明として泳げない人が溺れている間に泳ぎ方を習得することはないとクリスさんは言っています。確かに言われればその通りな気も。
しかしここには個人的な意見として、正しい泳ぎ方を習得しなくても、生き延びるための泳ぎ方は習得できるかも。そういう意味でたとえば英語のみの環境に放り出された人は、正しい英語を習得できなくても、サバイバルイングリッシュを身につけることはあるのだろうというのが僕の持論です。
5つの原則
ここからは言語学習においての重要な原則5つを説明します。
1. 言語の自分に関わる部分に集中する
どんなこともそれが自分に関わることなら注意を払います。
例えば、自分が会計士を目指しているのに、六法全書に注意を払う人はいません。しかし、もしそれが会計に関することなら自然と注意が向くし記憶にも定着します。
人は自分の生命や目標に関係することによく注意を払い記憶に残します。
これは言語だけに限らず全てにおいて言えますが、今やっていることが将来どうゆう未来に繋がるのか、その重要性を認識するのとしないのとでは何かを習得する意識も大きく変わってくると思います。
2. その言語を最初からコミュニケーションの道具として使う
道具というのは使えば使う程習得していく。必要な道具ほど早く習得する。
どれだけ机の上で理論を展開しても、実際に使わないことには本当に理解はできない。そして何度も使うことで、言語という道具の使い方を習得していく。
3. 伝達内容を前もって理解していれば、言語は無意識のうちに身に着く
母国語の場合はほとんどそんなことは意識しなくても、どんな内容の会話からスタートしても全て理解して話すことができます。
これも僕なりの考えなのですが、人というのは相手の会話を聞いた瞬間に自分の脳の中にあるその会話の分野に関する知識にアクセスする。そうして相手の会話に合わせて瞬時に対応する。ということを無意識の内にやっているのではないか。
これが習得中の他言語になるとどうなるか。相手の会話を聞いたら、まず単語をくみ取って、今相手が何の話題の話をしているのかを最初に理解する必要があります。どうしてもここの認識にタイムラグが生じてしまう。
自分の脳の中のその分野にアクセスしている間にも、相手の話はどんどん進んでしまうのでついていけなくなる。そしてやはり言語学習は難しいと思い込む悪循環に陥ってしまう。
最初に相手が何について話すのか事前にわかっていれば、初めから自分の脳をその分野にスタンバイしておくことができる。そうしてから相手の話を聞くことができれば認識にタイムラグが無くなり、ストレスなく相手の会話を理解することができるのではないか。
これは僕が働いているホステルでも同じです。
レセプションに質問に訪れるお客さんの内、大抵の質問は「おいしいレストラン」「移動手段」「ホステルに関すること」に絞られます。
そして、時間帯やシチュエーションによって、夕飯時に訪れるお客さんはレストランが知りたいのだなとか、チェックインの時に何かを尋ねようとしてくるお客さんにはホステルに関して質問があるのだなと推測することができます。
事前に推測することで自分の脳をその部分にスタンバイできるので、相手の質問に関してスムーズに反応することができます。
だから急に突拍子もない話を振られると、脳がまだ準備できていないので「わからない」と反応してしまうこともあります。これは一種の習慣であり慣れですね。
4. トレーニングあるのみ
ある台湾人の女性は英語の授業で常にAの成績を収めていました。しかし彼女がアメリカに行った時、周りで何を話されているのか全く理解できなかった。それは「あなたは耳が聞こえないの?」と聞かれてしまうくらい。
外国語の習得は知識の蓄積ではなく、むしろ肉体的トレーニングに近い。
私たちの脳には馴染みのある音は通して、馴染みのない音は通さないというフィルターがある。相手の言葉が聞き取れなければ理解できないし、理解できなければ学習できません。音を聞き取れなければ始まらないのです。そのためには肉体的トレーニングあるのみ。
話すという行為も一緒で、特に日本語と外国語では顔の使う筋肉も違います。顔が痛くなるまで話す練習をすること、トレーニング後の筋肉痛と一緒で顔が痛くならなきゃいけない。
5. 心理状態が重要
もし悲しみ、怒り、不安などネガティブな感情があると言語学習はうまくいきません。一方、楽しく、リラックスし、脳からアルファ波が出て好奇心を感じるなら言語を素早く学べるでしょう。
それには不完全なことに対する寛容さが必要です。100%理解できないと気まずいというタイプの人は完璧に理解できないことに終始いら立つことになる。
逆に、わからないことがあっても気にせず、わかるろころだけにフォーカスすれば、リラックスして素早く学ぶことができる。
7つの実践法
ここまでの5つの原則を踏まえて、次は言語習得の際の7つの実践法について見ていきましょう。
1. たくさん聞くこと
脳を浸す。その言語に浸って浸って浸りまくる。理解できるできないにかかわらず、その言語のリズムや繰り返されるパターン、目立つ部分に耳を傾けるのです。
そういった意味では、上で説明した言語学習においてその国で言語漬けになる必要はないという説明は、必ずしも必要ではないが言語に浸るということに関して言えば好ましい状況、と言えるのではないか?と個人的には思っています。
2. 言葉より先に意味を知ること
言葉より先に意味を知るなんて、どうやってそんなことができるのか?と思いそうですが。言語というのはコミュニケーションです。人間のコミュニケーションは言語だけではなく、多くのボディランゲージも使われます。そこから相手が何を言いたいか推測することもできる。
また、標準中国語と広東語ができる人がベトナムに行けば、日常会話の60%は理解できるでしょう。なぜならベトナム語の30%が標準中国語、30%が広東語でできているからです。
スペイン語学習においても、英語とほとんど似た単語で読み方だけが少し違うというものが沢山ありました。英語のベースを持っている人がスペイン語を勉強しようとすると、実はかなり短期間で上達することができます。
3. 単語を組み合わせる
言語とは単語を組み合わせる創造的な作業。単語を組み合わせましょう。完璧でなくてよい。
4. 核の部分に集中する
英語の場合1000語覚えることで会話の85%が理解できるといわれています。
3000語もあれば、会話の98%はカバーできます。3000語覚えてしまえば、英語は話せるということ。それ以外はおまけのようなもの。
5. 外国語の親を見つける
小さな子供が話すとき、簡単な単語、簡単な組み合わせで話します。文法や発音がおかしな時もあります。親以外には理解不能でも親は理解します。だから子供は安心できる環境で話すことができ自信を持つことができます。そうでなければ、誰も母国語を身につけることができません。
外国語の親とは自分に関心があり、対等な立場で接し、あなたが理解できるように気遣ってくれるような人です。
ここは僕も一番その通りだと思う部分です。特に日本人は完璧主義な人が多いのか、正確に話せないと英語は話たらダメみたいに考えている人が多いように思います。そして自分はまだ完璧じゃないから話せない、と考えてしまう。このレベルで話ても相手に笑われてしまうとか。
でも恥ずかしがらずに、間違ってもいいから勢いで思っていることを全て口に出してみると、相手が本当に理解しようと思ってくれる人であれば、正しく話せた部分から自分が何が言いたいのかを汲み取ろうとしてくれます。
すると会話が続けることができ、会話が続くと英語でコミュニケーションが取れると思えるようになる。そうしたら次もまた英語で話そうと思えるようになる。この気持ちこそが大事なのだと思います。
6. 顔の動かし方を真似る
ここで重要なのは、顔の動きに対する音を聞き聞いた音で顔の動きを直すということ。言葉というのは音の交換なので、絶対的に音が重要なのです。
日本語はほとんど発音は意識しないでその音を出せるので、話す聞くに関してはとても簡単に習得できる言語だと思います。
逆にほとんどの外国語は音を意識して出さないとでません。学校の授業ではほとんど発音に関して習うことが無いですが、言語で一番大切なのはこの発音ができるか、そして聞けるかです。
7. 直結
よく言語習得の際に行われるのが、外国語の単語と母国語の単語を対応付けて何度も記憶するまで覚えるという方法。これは非常に非効率な方法です。
知っているものには全て心の中にイメージや感覚があるということに気付いてください。例えば「火」なら、煙の臭いがし、音がパチパチ聞こえ、火が見えるでしょう。そうしたら新しい音と自分の中にあるイメージをつなげていくのです。
何度も繰り返すことでこの作業は上達し、無意識にできるようになります。
僕の経験を少しだけ
さて、ここまでがTED動画の内容になります。この5つの原則を守りながら7つの実践を何度もこなすことで言語習得は今まで以上に楽になると思います。
ここで、僕の英語に関する経験も少しだけ書かせてください。
僕は今まで英語を学校教育で真剣に勉強したことがありませんでした。それは、英語を使う機会なんて人生でないと思っていたからです。なので、国語の古典に関してはさらに勉強しませんでした。笑
でも、3年間も海外を旅をする間にいくらかは英語力が向上しました。毎日ほとんど英語しか使わないので当然と言えば当然。そして、一番英語力が上がったと思ったのが、オーストラリアで3ヶ月間外国人しかいないシェアハウスに住んでいた時です。
プライベートでも仕事でも英語だけ。もちろん知らない単語を急にわかるようになるなんてことはありません。僕がいう英語力が向上したというのは、話したり聞いたりが今までよりも楽にできるようになったということです。
何度も使う同じフレーズはパッと出るようになるし、相手の話す英語(音)も毎日聞くことで耳が慣れてきて聞き取ることができるようになります。とにかく口と耳を使いまくることが重要なのだとわかりました。
それでもまだ圧倒的に単語を知らないし、文法もしっかり学んだわけではないので、英語の知識量はまだまだ低いです。ただオーストラリアのレストランで働けたのも、今のホステルで働けているのも全ては慣れだと思います。
レストランで使われる英語の範囲は決まっているし、ホステルでも同じです。最初は少し苦戦しても、ある程度働けばパターンは大体覚えてしまいます。そうなれば、働く上で困ることはありません。ただし、急に脳がスタンバイできてない分野の話をされるとついていけないこともある。
そんなときは、日本人の愛嬌でごまかしてしまえばいいのです!僕たちは英語プロフェッショナルではないのですから!ってマインドで気楽にやってます。笑
まとめ
5つの原則
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言語の自分に関わる部分に集中する
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その言語を最初からコミュニケーションの道具として使う
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伝達内容を前もって理解していれば、言語は無意識のうちに身に着く
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トレーニングあるのみ
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心理状態が重要
7つの実践法
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たくさん聞くこと
-
言葉より先に意味を知ること
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単語を組み合わせる
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核の部分に集中する
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外国語の親を見つける
-
顔の動かし方を真似る
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直結
って話でした!