デング熱の経験とその対策についてのまとめ

こんにちは!トモです。

このブログは主に、人生の黄金時間に当たる大学生活を送られている方に向けて、自分自身が大学生の時に知っていたら嬉しかったな的な知識を発信しています。

3年半バックパッカーで世界を旅した経験と今まで3千冊以上の本を読んで学んだことをベースに記事を書いています。

今日は僕がインドを旅行していた際にデング熱にかかってしまった時の話をしたいと思います。

正直日本に住んでいてデング熱って言われても「何それ?」だと思いますが、旅人の間では結構有名で怖い伝染病の一種として知られています。

日本でも数年前に代々木公園で多くのデング熱感染症患者が発生して、一時期話題になりましたよね。

代々木公園を中心とした都内のデング熱国内感染事例発生について

コロナも終わり、海外旅行をする人が増えてきたので、インドやその他デング熱の感染が見られる地域を旅行する人へ、デング熱とはどんな症状なのか、どんな対策があるかなどお伝えできればと思います。




デング熱とは

厚生労働省のHPを覗くとデング熱に関してこのように説明しています。

デング熱は、蚊に刺されることによって感染する疾患です。

デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に 出現します。

デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行われなければ死に至ることがあります。

参照:厚生労働省HP

デング熱にかかる可能性のある国

デング熱は熱帯や亜熱帯の全域、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多いそうです。

その他、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生が見られ、近隣諸国では台湾でも流行したことがあるそうです。

つまり、世界を旅するなら蚊に注意しろということですね。




デング熱を治療する薬はない

残念ながら、デング熱を治療する薬もワクチンもないそうです。

なのでできることは、デング熱にかからないための予防と対症療法のみ。

ちなみに、デング熱は風邪に近い症状から発症するので、「あ、風邪ひいたかな」と市販薬を飲んで治そうとしがちなのですが。それは完全にNG!なので気をつけてください。

市販薬に含まれるイブプロフェン、アスピリン、ロキソプロフェンといった成分は症状を悪化させるそうです。

何を隠そう、僕自身最初はただの風邪だと思い3日間ロキソニンを飲み続けた男です。。

正直、風邪って風邪薬飲んだら1日2日で必ず治るものじゃないですか(多分)。それが、全く治らない。いつまで経っても治らないのでおかしいなって思ってたんですけど。やってたの逆だったんですね。

ネットで調べてみると飲んでいいのはアセトアミノフェン系の解熱鎮痛剤だそうです。

ただし、僕は薬剤師でもないし専門家でもないので、具体的な商品は言及しないでおきます。

気になった方はご自身で調べてみてください。

僕の実際の体験談

それでは、ここで僕が実際に体験したデング熱についてお話したいと思います。

僕がデング熱に罹ったのはインドのジャイプルでした。ジャイプルに行く前から「今デリーでデング熱が流行しているそう」という情報が入っていたので、蚊には気をつけていました。

そしてジャイプルに到着して、いつも使っていた宿に泊まったのですが。季節が9月の梅雨ということもあり、非常に蚊が多かったんですよね。

それでも毎回蚊除けスプレー振ったり、クリーム塗ったり、長ズボンを履いたり、色々と蚊対策はしていました。また、当時蚊に刺されて痒いなって記憶はなかったんですよね。

そしてジャイプルでは何もなく、そのまま次の都市デリーに到着したその日の夕方頃かな、なんだか体調が悪いぞって感じ始めたんです。

その日は温かいシャワーを浴びて早めに寝ました。しかし、次の日になると身体中の関節が痛く、完全に風邪の症状。熱は内容に感じたけど非常に強い倦怠感に襲われて、全くご飯を食べる気がしなくなったのを覚えています。

持っていた風邪薬はロキソニンしかなく、普段風邪の時はナロンエースを飲んでいるのですが、この時はロキソニンを飲みました。

そうして、薬を飲むと流石にロキソニン、めちゃ体力は回復するんですよね。これで治るかなと思うと、再び翌日体調が悪くなって、、この繰り返しを3日デリーで続けました。

そして僕はデリーから日本経由で南米に行く予定だったので、なんとしても飛行機に乗って日本に帰国しなければならなくなり、その日もなんとかロキソニンを飲んで体を動ける状態にすると、バックパックなどを背負って空港まで向かい、チェックインをして、なんとか飛行機に乗り込みました。

今思い返しても、、、よくやったな自分。と言ってあげたいです。笑

そして飛行機の中でもうなされるような気だるさで8時間のフライトを耐え抜いて。日本に帰国すると検疫など普通に通過できて。(この時はただの風邪だと思っていた)

東京の実家に帰ったら、お風呂にしっかりと入って9時には寝床につきました。

そして忘れもしない夜がやってきます。正直、人生で「一睡もできなかった」日はあの日が最初で最後です。

夜お風呂に入ったからか寝る前に頭痛がしてたんですね。そうして、ベッドに横になっても一向に頭痛が消える気配がなく。むしろ悪化していき、しまいには機械で頭の両側をミシミシと挟まれているような激痛に襲われました。本当に死ぬほど痛かったです。

本当に一睡もすることが出来ずに朝の7時を迎えました。身体中は痛みに耐えてうなされたおかげで汗だく。

朝起きてから初めて体温計で体温を測ると40度を超えていました。ここで「ただの風邪じゃない」と思ったんです。あ、デングにかかったのかもって。

そして体力は昨夜の頭痛との戦いで使い果たしていたのでもはや自力で病院に行く力もなく。救急車を呼ばせてもらいました。

病院に到着すると血液検査をして、その日のうちに即入院が告げられました。そして当日か翌日に「デング熱」と診断されたのです。




過酷な入院生活

もう、入院してからというもの、本当に食欲がわかず、1日の食事は1回、それもゴルフボール大の大きさのお米を一口食べるだけ。それ以外の栄養は点滴で補っていました。

40度の熱が約10日間ほど続き、体力が日に日に奪われていくのを感じました。自分で衰弱していくのがわかるんですよね。あれは怖かったです。

なんか「人ってこのまま衰弱して死んじゃうのかな」って考えたこともありました。死ぬ時のことってわからないので。

そうして、全く食欲のわかない衰弱していく体で40度の高熱と毎日戦うこと10日間。ある日を境にスッと体が楽になっていくのを感じました。熱を測ると38度台に下がっていました。そしてその日の夜には37度まで下がって、お医者さんからもこのまま明日36度になっていれば回復していく見込みだと言われました。

これは大袈裟ではなく、結構本当に死んじゃうかもって思ってたので、回復するって聞いた時は嬉しかったです。戦い終わったんだーって。

一度体重を測っておきましょうと言われて看護婦さんに支えられながら立ち上がったのですが、自分一人では立つことも歩くこともできなくなっていて、看護婦さんに体を支えられながら体重計のある場所へと向かい、体重を測ると55キロまで落ちていました。通常65キロほどなので、10キロ近く痩せていました。

それから4日ほどさらに入院して体力も回復したところで退院となりました。自力で歩いて家まで帰れるか不安でしたが、なんとか電車を乗り継いで家に帰ることはできるまでに体力は戻っていました。

これが僕の実際に体験したデング熱です。

デング熱で簡単に死ぬことはない(そうです)

上に書いた体験談では「死んじゃうかも」などと書きましたが、後でデング熱について調べてみると、デング熱の致死率は1%だそうです。きちんとした病院で治療をすれば治る病気だということがわかりました。

また、デング熱というのは4種類いるそうです。1度目はまだ大丈夫でも2度目が危ないそうです。それは出血熱などの重篤化リスクがあったり、アナフィラキシーが発動してしまう可能性があるそうです。(詳細は自分で調べてくださいね!)

たとえばこんな感じ。笑

一度目Aタイプに噛まれたとすると、人間は免疫機能を持っているので、Aに対しての免疫がつく。するともし二度目もAタイプに噛まれたとしても、すでに免疫があるので大丈夫なのだそうです。

しかし、二度目にA以外のタイプに噛まれると、、、危ないそう。

まあ見た目て「あ、これ前刺されたAタイプだから大丈夫」とか判断できないので、結局は蚊に刺されたにことが一番大切ということですね。

それでも海外に行きたい人への対策編

海外旅行にはたくさんのリスクがあります。特に日本という安全な国で生きてきた日本人にとっては余計に世界って危ないんだって感じることだと思います。それでも海外旅行は楽しい!笑

僕はぜひ多くの人に海外旅行をして欲しいと考えています。なので、このブログでは3年半世界一周バックパッカー旅を経験した自分だからこそお伝えできるリスク対策などのお話ができればとも思っています。

蚊への対策① 宿では市販のスプレー


これ、めちゃくちゃおすすめです。宿にチェックインしたらとりあえずワンプッシュ。お出かけの時もワンプッシュ。長距離列車とかでもワンプッシュ。

とにかくワンプッシュしとけば結構広範囲に蚊とそれ以外の虫に効いてくれます。

蚊への対策② 寝るときは蚊帳


シートゥーサミットはかなりいいと聞きます。僕も買いました。

蚊への対策③  外ではクリームかスプレー


外出時はクリームを塗ったりスプレーをふりかけておくのが良いでしょう。

蚊除けで重要なのは「ディート」と呼ばれる成分がどれだけ入っているか。しかしディートに関しては体に悪いとかそういう話があったり。そもそも日本では承認される基準値が低いため効かない。海外製は規制が緩いのでディートがたくさん含まれていて効くなど、いろんな噂があります。

どれが真実かはわからないので、ご自身で調べて判断してみてください。

上のリンクにあげたものは比較的ディートの含有率の高いものになります。

蚊への対策④  蚊除けのTシャツ


現代には虫除けTシャツなるものがあります。僕も1着買ってインドに持って行きました。 効果があったかないかは、、わからない。笑

こんな感じで、対策バッチリにしていけば、デングも蚊も怖くない!と思いたい。

正直デング熱にかかった後にインドに行った時は二度目かかったら嫌だな〜って最初ビクビクしてました。でも、なんだかなるようになるか!って思って気持ちが吹っ切れてからは、何も考えずにインドを楽しめた自分がいます。

その時のことも記事にしています。よかったら読んでみてください。

そうだ、インドに行こう。ーまた1つ悟ったー

皆さんの旅が楽しいものになるように祈ってます。

って話でした!




Kindleで旅の本を出版しています。Kindleユーザーの方は是非読んでみてください!↓↓↓


Kindle Unlimitedなら無料で読めます!