僕は旅に出て4ヶ月目でバックパックを失った。でもそれは良い出来事だった。

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インド

こんにちは!バックパッカーのトモローです。

 

このブログを始める際にメインとなる記事が旅についてだと漠然と考えていたのですが、

結局初めて見ると、違うことばっかまとめだして全然旅について書いていませんでした。

今日は旅について書こうと思い立ち、まず初めに書きたかったのが、これ。

「僕は旅に出て4ヶ月目にバックパックを失った」話

元々僕は、世界一周がしたくてバックパッカーになったというよりも、バックパッカーになりたくて世界の旅に出た感覚の方が大きい。

あこがれのバックパッカーになって旅をしていたのに。

そんなバックパッカーの命と言えるバックパックを盗まれてしまったのです。

 

 

どこでどうやって

盗まれたのは僕の大好きな国インドのバラナシ!

バラナシの駅に到着したのは朝方の3時くらいだったと思います。

ブッタガヤと呼ばれるブッタが悟りを開いた聖地から夜行電車でバラナシまで移動していました。

ブッタガヤの前のコルカタから仲良くなった日本人の旅友2人と一緒にバラナシ駅に到着。

駅の階段下に陣を取り、3人ともバックパックを頑丈なチェーンで柱に括り付け、傍で仮眠することにしました。

僕は新聞売りから3Rsで新聞を買って地面に敷いて、2月のインドは超寒いので、エマージェンシーシートとかも使ってなるべく体温が下がらないように工夫して寝てました。

朝方7時、3人共自然と目が覚めていて、そろそろ街中に出発しようと思い準備を始めたら、

一緒にいた旅友のカズマ君が「トモさん!バックパック、、!」と叫びました。

一瞬何を言っているのかわからなくて、「俺のバックパックならここに、、、あれ?」

ハイ。僕のバックパックだけ綺麗に消えていました。

最初事態が飲み込めず、辺りをキョロキョロしましたが、薄暗い地面に僕のチェーンの切られた残骸を発見して、僕は全てを一瞬で理解しました。

「あぁ、盗まれた」

 

この手前の新聞紙とオレンジのサブバックが僕に残された手荷物

 

ビニールシートに一人寝ていて、カズマ君は新聞紙の上に座っていた。

カズマ君の座っていた場所のちょうど真裏くらいに僕のバックパックは取り付けていた。

荷物から一番離れた場所に寝ていたことになる。

 

何を失った?

お金やパスポートはお腹のシークレット財布に入っていたし、携帯はズボンのポケットに。

カメラとPC、旅日記はサブバックに入れていたので無事。

後、朝方で寒かったこともあり、ダウンジャケットなども羽織っていたので盗られずに済んだ。

それ以外の全ていかれた。

服という服全て。靴下と下着も全て

寝袋、電気ケトル、蚊帳

薬類も全て

本と、、あとなんだろ?

 

考え方は変わる

僕は旅に出る前にロスバゲしたらそこで旅は終了。ソッコーで帰ると友達と話していた。

荷物無くてどうやって旅ができるのかもわからなかったし、そんなサバイバルしたいとも思っていなかった。

それに、上で盗まれたものを見てわかる通り、僕はかなり荷物を持っていた。

70リットルのバックパックパンパンに僕の不安を解消させるためのモノが詰まりまくっていた。

寝袋はいいとして、電気ケトル持ち歩いている旅人なんていなかった笑

僕は毎日白湯が飲みたかったので、旅に持ち運べる極小サイズのケトルを持参していた。

マラリヤとかも怖かったので、蚊帳も準備していた。

薬に関しても、海外の薬は怖かったので、十分な量、どんな症状が起きても大丈夫な種類の薬を準備していた。

ま、結局ビビってたってこと。

でも、荷物が無くなったのを見て、恐怖というよりも笑いが先に来た。

こんな早くにこんな大きなアクシデントに見舞われる!?って。

結局駅に併設された警察に向かって、ミッシングレポートをもらった後、

町に出て宿について、一呼吸して落ち着いても、「帰りたい」とは1ミリも考えなかった。

ノートに今持っている全ての所持品を書き出して、後は何が必要かを考えた。

 

買い足したもの

結局70リットルのバックパックの荷物全て失って、僕が新たに買い足したものが、

  • バスタオル1枚
  • パンツ2枚
  • 靴下2セット

だけ。本当にこれだけ。

もう、後はなんもいらないなって思った。

そうして、それらを20リットルのサブで持ってたリュックサックに詰めて、

僕はその日からリュックサッカーに成り代わった。

インドのバラナシからイギリスのロンドンに到着するまでの約半年、僕は20リットルの荷物で生活をしていた。

 

失って気づいたこと

70リットルのバックパックを失って気づいた事が2つある。

  • 腰の負担が減った
  • 良い出来事も悪い出来事も自分のとらえ方次第

 

腰の負担

僕は旅に出る前に日本で2年社会人をしていた。

1日13時間以上働くし、休みはほとんどないし。

そんな生活で、腰を悪くしていた。

旅中、ただでさえ悪くした腰に、70リットル20Kgの荷物は非常にこたえていた。

しかし、20リットル5Kgの荷物になってから、僕は本当のバックパッカーになれた気がした。

移動は基本歩くようになったし、気に入る宿が見つかるまでいつまでも歩いて探すようになった。

以前は重たい荷物の事もあって、すぐリキシャを使ったり、宿も妥協して手を打っていたりしていた。

良い出来事も悪い出来事も自分のとらえ方次第

少ない荷物になってから、自分の荷物に対して気を配る量も減ったし、そもそも荷物自体が小さいので体の傍に置いておけるので、心配が減った。

上で挙げたように、身体への負担も減ったことで、荷物の軽減は心身共に負担が軽くなった。

荷物を失って、とにかくいいことづくめなことに気が付いた。

そうなると、70リットルの荷物を盗られたこと自体を見れば「悪い出来事」なのだが、僕にとっては「良い出来事」になってしまった。

結局、出来事に良いも悪いも無く、自分がどう認識するか、どう捉えるかの話なのだとわかった。

 

人生はうまくいかないから面白い

僕にとって旅に出て4ヶ月目でバックパックを盗まれたのは本当に衝撃的だったし、今でも心に深く残る思い出になっている。

3年半の旅の中でもとても印象深い思い出だ。

だからこそ旅について語るときにまず初めに書いておきたいことでもあった。

でも、上で述べたように僕にとって荷物を盗まれた出来事は良い出来事だった。

もちろん失いたくなかった物もバックには入っていたけど、そんなこと何度悔やんでも結局現実は変わらない。

変わらないなら受け入れるしかないし、受け入れた方が楽なのだと思う。

 

例えば、ある映画を見たときに、主人公が思うようにストーリーが展開していって、何の困難にも出会わずにハッピーエンドを迎える。

そんな映画を見て楽しいと思うだろうか。小説でも一緒で、何の問題も起きずに淡々とストーリーが流れていき、終わる。

そんなのめっちゃおもんない!でしょ。

人生も一緒で、この世に生まれてから何不自由なく事が運び、何の問題も無く、自分の思った通りに人生が進んでゆき、やがて死ぬ。

もしかしたら幸せかもしれないけど、そんな人生つまんない。

問題を乗り越えて人は大きくなるし、成長すると思う。そしてさらに新しいことに挑戦して、また壁にぶつかって。

その連続が人生なのではないか。

うまくいかないことがあるからストーリーに花が咲く。そこに彩が生まれる。

僕の旅もバックパックを盗まれた以外にもいろんなアクシデントがあった。

逆に、色んな形の愛にも出会ったし、笑顔にも出会ったし、優しさにも出会ったし、人々、文化、たくさんのモノに出会った。

そういったもろもろが僕の旅を、僕の人生を彩りあるものにしてくれているのだと僕は思う。