こんにちは!トモです。
僕は2012年の9月から2016年の5月まで世界を旅していた。
旅に出たあの日から8年経つと思うと、早いようで、長いような。
実際に世界を周ってた期間というのはトータルすると3年半くらいになります。
旅で色んなことを学んだし、やっぱり旅に出る前と後では人として変わった。
今日はそんな旅で学んだことを大陸ごとに簡単にまとめて書きます。
「旅」について多くを学んだアジア
僕は西回りに世界一周を始めたオーソドックスなバックパッカーでした。
あまり海外に慣れてなかったので、徐々に異国になれていこうと思って東南アジアから攻めました。
結果、僕にとってはそれで正解だったように思います。
そもそも海外旅行にすら慣れていないのに、バックパッカー旅なんてもってのほか。
最初はタクシー使ったり、タクシー使ったり、タクシー使ったりしてました。笑
その割には食費を削ったり、トイレットペーパーをちみちみ使ったりと変なところで節約精神に燃えていたり。
でも、アジアで出会った多くの旅人や、現地の人と接するうちに「旅」について多くを学びました。
アジアは節約しなくても安い
アジアの物価はとても安いです。わざわざ節約なんてしなくても、普通に安く済んでしまう。
これはマレーシアを旅していた時に出会った日本人の旅人に教えてもらいました。
それ以来は、行きたいと思ったとこに行く、やりたいと思ったものはやる、コーラが飲みたければ飲む精神で旅をしました。
節約を考えない旅でしたが、結局アジアとエジプトを合計8ヶ月旅して、使ったお金は約40万円程でした。
達観する
もう、アジア旅してたら下痢にはなるし、虫には刺されるし、ルール無用だし、物乞いしつこいし、騙されるし。
色々とクレイジーです。
でも、そんなことにいちいち怒ってたらもうやっていけないんですよね。
旅させてもらってるのはこっち。
僕はいつも「take it or leave it」という言葉が頭の片隅にあります。
簡単に言うと、「従うか、離れるか」。
環境に文句言ってても仕方ないので、文句言わずにやる。納得できない、やりたくないなら離れる。
だから、お邪魔してる国に対して、文句があるなら自分が離れるべきだと思ってます。
もちろん人としてやっちゃいけないこととかをやられたってなら話は別で。人間はどこにいっても同じ人間なのだからって思ってる。
そうやってどんなことも受けれいていけば、ある時ふと達観してしまう時があります。
アジアでこの境地に至れると後の旅がすっごく楽になりますね。
旅の流れがつかめる
どうやって宿を探すのか、移動手段は何がいいのか、どこがお勧めスポットなのか、何を食べれば美味しいのか。
旅に出たら全部自分で決めます。
連れて行ってくれるガイドもいないし、手配してくれる業者もなし。全部自分、だから最高に自由なんです。
自由なんですけど、選択肢が無限大にあるって逆に人って選べない。
その中からどんどん絞る必要がある。
そういう作業が初めの内がぎこちないんですが、どんどん旅の日数を重ねていく内に慣れてくる。
前もっておススメの宿を調べて置いたり、立地を調べて置いたり。今の時代なら便利なアプリをスマホに入れておく。
宿にある情報ノートを活用したり、旅人に直接話を聞いたり、一緒にでかけたり。
旅をどうやってしていくのかは実際に旅に出れば簡単に慣れます。
こうやってアジアの旅で「旅の仕方」を学んだように思いますね。
「沈没」を覚えたのもアジアです。
「負」の側面を学んだアフリカ・中東
旅をして、世界中の人から親切を受けたり、優しくしてもらったり。
良い事が多いように感じる旅ですが、もちろん嫌な事も起きます。
スリに合ったり、強盗にあったり、騙されたり、、
僕がそういう「負」の面に直面したのがアフリカや中東でした。
良い事ばかりではない、嫌な事もこの世界で起きているんだと旅は気づかせてくれた。
暴力のエジプト
僕がエジプトのカイロを訪れたのは2013年の5月ごろ。
その数年前に起きたアラブの春からエジプト人も変わってしまったとのこと。
世界三大ウザい国の1つにも数えられるエジプトなので、町の中ではウザい事起きまくります。
それでも、インドで慣れていたので大丈夫だろうと思っていたんだけど、ちょっと違った。
インドはこっちがビシって強く言うと、聞く。決して手を出さない。(まぁ、軽く出されたこともあるけど)
エジプトではこっちがビシって強く言うと、さらに強く返してくる。本当に顔を真っ赤にして叫ぶように。
普通に殴られたし、蹴られた。石を投げつけようとしてきた人もいる。
ここまできたらウザいを通り越して危ない。カイロの経験で「アフリカ大陸」自体に嫌気がさしてしまいヨーロッパに進路変更したほど。
でも、エジプトのダハブだけは大好きな場所です。
ダハブについてはまた別の記事でしっかりと書くつもりです。
道徳の欠片もなかったイラン
旅人の間で、一番人が優しかった国を聞くと必ず上位に上がるイラン。
確かに、バスに乗ったら必ず誰か話しかけて来て、家に来ないかって誘ってくれた。
ホスピタリティ溢れてた思い出がある。
でも、街中はやっぱり危険もありました。
僕が一人でエスファハーンという町を歩いていた時、後ろからカチ、カチって聞こえて来て、何かと思って振り向くと数人の高校生くらいの男の子達が僕の髪の毛を燃やそうとライターで火を点けてました。マジで。笑
流石に頭にきて「待て!」って言うと、向こうも大人数で強気なのかヘラヘラしながら「なんだよ?」みたいな感じになって。
そしたら周りにいた大人たちが子供達に向こう行けと言ってくれ、僕の事をかばってくれました。
最後にかばってくれた男に礼を言うと「あいつらは動物と一緒だからかまうだけ損だ。」と言われました。
また、別の日にはジェラート屋さんでアイスを食べていると、何やら外が騒がしくなったので見てみると、大きな大人が取っ組み合いしてました。
叫びながらガッシリとつかみ合っていて。それも数分するとお互いに疲れたのか組み合ってたのを離れて口喧嘩に変わりました。
すると、一人の男性が諦めたのかプイっと振り合えって僕が食べてたジェラート屋さんに入ってきた。
ん?と思ってみてると、陳列されてたコーラの瓶を勝手に2本持って外に出た。店主も止めない。
するとその男、コーラの瓶両手に持ってアスファルトに叩きつけて割ると、その割れた瓶を持って相手の元に向かっていきました。
流石にヤバいと思ったら、周りの男達が何人もでその男を取り押さえて、ひとまず大事にはならなかったけど。
他にもいろいろあったけど、あまり「負」の事を書きすぎるのも嫌なので、これくらいに。
ただ、本やネットでは綺麗な事が書かれることが多いけど、やっぱり世界には危険なことも沢山あるってわかった。
オープンで自己中に生きる事を学んだヨーロッパ
旅中は多くのヨーロッパ人に出会った。世界一周してるのはほとんど日本人しかいなかったけど、世界中どこにでも旅人はいた。
その多くがヨーロッパ人だった。
だから、これはヨーロッパで学んだというよりも、旅で出会ったヨーロッパ人から学んだという方が正しいかもしれない。
みんな自分のスタイルを持っている
例えば、フランス人のトーマスは旅人はマクドナルドなんて行かないぜと言う。
オーストラリア人のダンは旅人は髪型なんて気にしないぜと言う。
ドイツ人のイリナはレストランに座っても、メニューを見て気に入らなかったらダッシュしてレストランを出ちゃうし。
皆それぞれ自分の考えをもって旅しているし、それは人生においても一緒だった。
自分の考え、意見を大事にして生きていた。
気が合えばなんでもOK
ヨーロッパ旅しててもそうだし、他の国を旅して出会ったヨーロッパ人もそうだけど、本当によく飲みに誘ってくれる。
とりあえず声かけてくれる的な。あんま英語喋れないよって言っても、何が問題なの?って返ってくる。
そうやってポーランドでは3日連続で朝まで飲み明かしたことも。
彼らは英語が話せる話せないよりもノリを重視してる。フィーリングが合うかどうかの方が重要らしい。
だから、僕よりもっと英語が話せないけど、とにかくはしゃぐのが大好きな友人がいるのだけど、いつも仲良くなった外国人とクラブやバーに出かけていくし、なぜか仲良くやっていけてる。
僕はきちんと会話が成立して、お互いの考えを理解しあう、共感しあうことがコミュニケーションだと思ってたけど、ノリが良いだけで仲良くなれちゃう。
むしろ、英語が話せてもノリがよくなく、フィーリングが合わないと避けられる。
頭で考えるんじゃなくて、フィーリングをとにかく大事にしてたな。
人間には自然が必要だと学んだ北米
北米の旅は自然の旅だった。
カナダのバンフやナイアガラの滝、アメリカのグランドサークル巡り。
とにかくスケールが日本の10倍以上!広い!でかい!大きい!
何も持たずに、都会の生活を離れて大自然に身を置き、自然と対峙すると、人間も動物なんだなって感じることがある。
常識が壊れた大自然
今まで日本で生きてきて、自分の常識ってあくまで自分の中で見た聞いたもので作り上げられてたんだなって気づいた。
レンタカーでアメリカの国立公園を周った時、とにかく長く続く1本道をひたすら走って行く。
左右は地平線の向こうまで緑が広がるだけ。
本当に「広大」ってこのことを言うんだなって。今まで自分が持っていた「広大」のイメージはぶっ壊された。
見たことも無いような動植物を実際にいくつも目にした。
感じたことも無いような自然のエネルギーのようなものも感じた。
今までの常識は全部ぶっ壊された。小さい世界で生きてたんだなって気づいた。
人間も自然の一部
なんか、こんだけ時代が進化して、人間にできないことなんてないんじゃないかって思い込んでる時がある。
でも、カナダやアメリカの大自然を目の当たりにして、それって勘違いだって思った。
大自然の脅威、災害の前に人間は無力だってこともそうなんだけど、ここで言いたいのは、そうじゃなくて。
この大自然って人間が造ったんじゃないよなって。何万年の歳月がかかってできあがったものもあるし、何億年も変わらずにそこにあるものもある。
それを頭ではなく、全身でストンと理解できた。
人間も自然の一部だし、人間には自然が必要なんだなって。
本当に北米の大自然で今までの常識がぶっ壊されたし、その偉大さに圧倒された。
都会に数日間身を置くのと、自然に数日間身を置くのとでは全然違って。
やっぱり自然って必要なんだって再認識した。
人類の歴史を学んだ中南米
僕の大好きな大陸、中南米。
中南米はスペイン語圏だし、人々はラテン系で明るいし、自然あり、おいしい料理あり、マチュピチュ、ウユニ、パタゴニアあり。
ガラパゴス、イースター島、砂漠、オアシス、アコンカグア、マヤ、インカ、アステカ、織物、アワヤスカ、セノーテ、チチェンイツァ、なんでも。笑
中でも、スペイン語とマヤ・インカ文明の存在は大きかった。
それまで、ずーっと英語でやってきたのに、ここではあまり英語が話せる人がいなくて、いきなりスペイン語で生活になる。
僕も3ヶ月学校に通ってスペイン語少し話せるようになると、旅がグンと楽しくなった。新しい言語を学ぶのは面白い。
遺跡とかも随分と見て来たから、結構不感症というか、もう何見てもあまり感動しなくなってたけど、マヤ・インカ文明の遺跡とかってこれまで見てたものとバチっと変わっちゃって。
また遺跡とか博物館巡るのが楽しくなった。なにより、マヤ人て宇宙人と交流あったんじゃないか?って思う程、高度な文明だし、織物とかに織られた模様、人、怪獣?とか見ると、そうとうぶっ飛んでる文明だった。
ずっと織り続けられているウィピル
ウィピルって織物のことを言うみたいだけど、こっちでは現地の人の服の事を指してたりもする。
というのも、グアテマラとかは現地の人が自分達で織った服を未だに着て生活しているから。
何かの本で読んだけど、世界で唯一の文化らしい。(自分達の手織りで作った服を着て生活しているというのが。インドはどうだ?)
グアテマラレインボーという言葉があって、グアテマラは本当にカラフルな国。道を歩いていると、色とりどりのウィピルを着た女性が目に入る。
博物館で数千年前に織られた織物とか展示してあったけど、本当にクオリティ高くて。この時代から数千年ずっと、自分達で織った服を着て生活していると考えたらやっぱすごいな。
しかも、グアテマラの民族衣装ではよく花柄を目にする。最初はグアテマラ独特の模様?というかモチーフというかそういったものなのかなと思ってたけど、実はこれは中国からスペイン人を通して南米に伝わったものが、中米のグアテマラまでやってきた文化らしいと後で知った。
大陸移動がそれほど頻繁でなかった時代でもそういうことが起きているのだから面白いな。
とにかく、ウィピル、織物はグアテマラの歴史そのものだった。インドのサリーのように、ずっと消えないで残って欲しいと思う。
世界一ぶっ飛んだ文明 マヤ・インカ・アステカ文明
本当に最初メキシコの国立博物館でマヤ文明に触れたとき、すごく感動したのを覚えている。
それまでずっと同じような遺跡や遺物を見てきて、少し飽きていた部分があった。
それが、マヤインカの遺跡、遺物って今までみてきたどのものとも変わっていて、異彩を放っている。
マヤ文字にしてもなんでこんな形になった?とか思うし、織物に織られた模様とか動植物も地球上に存在してないようなものだし。
どれも初めて見るものばかりで、観光意欲が一気に復活したのが中南米。
文明はマヤ、インカ、アステカだけでなく、もっと細かく分かれ、それらも少しづつ違っていて面白いし。
剃刀一枚通さない石が至る所に見られるのも南米。
マチュピチュとか本当にどうやって建てたのか謎。
今まで人類の歴史は単調なものだとばかり思っていたけど、マヤ文明の存在でそれが間違いだって気づいた。
もちろん僕の見地なんて世界の広さからしたら大したこと無くて。
アボリジニ―の世界とか、エスキモーの世界とか、僕の知らない世界はまだまだある。
まとめ
もっと書きたいことは沢山あるし、学んだことも沢山ある。
書ききれない。でもこうしてまとめていて思ったことが一つある。
1つの惑星にこれほど多くの違った文化、文明、風習、言葉、動植物、そして人間が存在する。
これだから旅はやめられない。
って話でした!
ちなみに、キンドルで旅の本を出版しています。キンドルユーザーの方は是非読んでみてください!↓↓↓
ちなみに、番外編としてこんなのも出版しているので、興味ある方はお読みいただければ嬉しいです。
今日のテーマと同じですが、たくさんの学びを書いています。