カフェによくいる怪しい話をしている人とそれに騙される人について

人生論

こんにちは!トモです。

このブログは主に、人生の黄金時間に当たる大学生活を送られている方に向けて、自分自身が大学生の時に知っていたら嬉しかったな的な知識を発信しています。

3年半バックパッカーで世界を旅した経験と今まで3千冊以上の本を読んで学んだことをベースに記事を書いています。

僕は元々あまりカフェとか利用することなく、何か作業をするといったらもっぱら自分の部屋派だったのですが、ここ数年くらいからカフェを利用するようになりました。

そこで初めて巷のカフェやファーストフード店で、今日のテーマに書いたような怪しい話をしている人と、それを聞いている人』ってのが結構な確率でいるんだな〜ってことを知りました。

後で知りましたが、結構カフェのあるあるだそうですね。。

もっぱら自室派だった僕は、大人になるまでそういう世界を全く知らなかったです。笑

で、その怪しい話ですが、隣で話されていると聞きたくなくても聞こえてきます。

そのほとんどが株とか保険関係の話なのですが、本当に呆れるような内容で。よくそんな話できるなって思うし、聞いている方もよく信じてるな(信じてるかどうかはわからないけど)って思っちゃって、最初はなんでこんな会話が成立してるんだろう?って不思議でならなかったんですけど。

あまりの高確率でこういう人たちに出会うので、いよいよちょっと日本人の金融リテラシーの低さなのか?と疑いを持ち始めてしまいました。

最近でこそ、Youtubeなどで手軽にいろんな知識を得られる場が増えて、本を読むより簡単に学べるので、日本人の金融やファイナンスに関するリテラシーは徐々に上がってきているように思います。

それでもまだまだこういう詐欺まがいなことを勧誘しようとする人は後をたたないし、それに騙される人も後をたたないんだろうなと思うと少し悲しい気持ちになる。

そこで、ちょっとそれおかしいよってことを僕も一言物申したくて、今日はこのテーマで記事を書きたいと思いました。

今日の記事でわかること
  • カフェにいる怪しい話をする男「カフェ男」の話は全部デタラメと思っていい
  • カフェ男の話を聞く前に知識をつければそれが嘘だとよくわかる
  • カフェ男が本当にすごい人なら、貴重な時間を「勧誘」なんかに使わない
  • カフェ男もお金に困っているから勧誘して稼いでる
  • その正体はポンジスキームの可能性が大きい

 

カフェで怪しい話をしている『カフェ男』

カフェで人を騙そうとしている人のことをカフェ男と呼ぶことにします。

カフェ男がしている怪しい話は大抵が株式売買。

自分にお金を預ければ株式売買の利益で年利50%で稼げるよ(しかも元金保証)」って内容。

僕が聞いた馬鹿げた話はこんな内容だったので、今日はこれを基に話したいと思う。

もしこの話を聞いて、「え、興味ある」とか「そんな美味しい話あるんだ!自分も誘われたい」って思った人は要注意。

ワード解説

年利50%」とは、1年間で預けているお金が1.5倍になる。つまり、100万円が150万円に。

元金保証」とは、預けたお金(「元のお金」で元金)は全額保証する。つまり一定の期間を過ぎたら全額返ってくる。

世の中には全てレコードがある

レコードとはつまり記録ですね。

世の中には様々な記録が残っているものです。

例えば、100m競走で世界で一番最速なのはウサインボルトで9秒58。(ですかね?多分)

他にも、世界で一番稼いでいる人、世界で一番力持ち、世界で一番〇〇って記録はたくさんある。

カフェ男が話している株式売買の世界一の記録は?というと。それももちろんあります。

言わずと知れたウォーレンバフェットの年利約20%(1965年から2017年)。

ウォーレンバフェットはビルゲイツを抜いて一時期世界一の億万長者にもなっているので、その彼の運用成績こそ、世界一の記録といって過言はないと思います。

要はプロ中のプロ、キングオブプロの名実ともに世界NO1のウォーレンバフェットをして、運用成績は年利20%。

※もちろんこれは長期的な視野なので、短期的にはもっと高い成績を出している期間はある。

投資の神様と呼ばれるウォーレンバフェットでさえ年利20%なのに、それを余裕で超える年利50%と言っちゃうところで怪しさ満点

例えるなら、俺は100m9秒切るぜって言ってるのと同じことですよね。

金融の知識があれば、この時点でカフェ男が信用に足らない人物だとすぐにわかるはずです。

カフェ男が本当にすごかったとしたら

ただ、こう考えた人も中にはいるかもしれません。

例えばウサインボルトは表の世界で世界記録を樹立しているけど、それは光が当たっている世界の話。

もしかしたらケニアの山奥に非公式であるものの100mを9秒58を切って走れる人間がもしかしたらいるかもしれない。彼はたまたま家が裕福でなくて、そういった表舞台に立ちたくても家計を支えるために毎日仕事をすることで精一杯で日の目を見ることができないで終わっている、そんな人がもしかしたらこの世にいるかもしれない。

ならば、万が一カフェ男が同じく日の目が当たっていないだけで、実はものすごく優秀で、ずば抜けた才能があり、元金保証で年利50%の運用が可能だとしても。

じゃあ、なぜ彼はあなたを勧誘しようとしているのか?そこに大いなる疑問が湧いてきませんか?

だって、自分で運用すれば毎年資産は1.5倍。しかも複利の力がかかってくるので圧倒的スピードで大金を稼げるわけです。あなたを勧誘して数十万円、数百万円投資してもらって運用の足しにするよりも、もっと効率的に大金を借りて大金を産んだ方が手っ取り早いですよね。圧倒的に。

年利50%の運用実績があれば、世界中の証券、ファンドから引っ張りだこなはずです。

(カフェ男からすると)たったの数十万円、数百万円をわざわざ自分の足を使って個人から投資してもらわないでも、企業の方から何億もしくは何百億と投資資金を得られるはずなんです。

彼が年利50%で稼ぐ力があったとしたら、彼の時給を計算すると果てしない額になります。

そんな時給果てしない金額のカフェ男がたった数十万円のために自分の貴重な時間をわざわざ割くでしょうか?

しかも、チェーンのカフェやファーストフードというチープなお店で。

誰かに投資してもらうと言うことは信用してもらわないといけない

真っ当な思考の持ち主なら「なんですごいお金持ちのはずのカフェ男がこんなチープなカフェで勧誘をしているんだろう?」って疑いの目を持ってしまうものだと思わないでしょうか?僕は絶対そう考えちゃいます。

だって、よく考えてみてください。

超重要な話があると呼ばれて、チェーンのカフェでガヤガヤとした場所を指定されるのと、ホテルのラウンジで静かな場所を指定されるのと、どちらが話の重みを感じるでしょうか?

もちろん後者ですよね?僕は後者です。笑

もしかしたら金を稼ぎすぎて一周回ってチェーンのカフェで満足できるマインドになった人とかもこの世にいるかもしれません。

でも、それならばなぜ、そんなマインドになった人が数十万円を個人から投資して貰おうと頑張るのでしょうか?

慈善事業として?個人を救いたいから?

それならば、自分で大金を稼いでそのお金でNPOか何かを立ち上げて慈善事業の資金にした方がよっぽと効率的です。

どの方面から考えても、やっぱりカフェ男の話はおかしい、と僕は思ってしまうんですよね。

この世に美味しい話なんかない!なんて単純なものじゃなく、理論的におかしくないか?って思うんです。

結局稼いでないから頑張ってるカフェ男

じゃあ、カフェ男はなんのためにカフェでたくさんのお客に頑張ってせっせと説明をしているのか?

単純明快です。お金を稼いでなんかないからでしょう。

稼いでないから、人からお金をかき集めようとしている。ただそれだけの話。

カフェで個人を勧誘して自分に投資してもらうなんてことは、稼いでいる、もしくは稼ぐ能力がある人がやることではない。ということです。

カフェ男の話はポンジスキームの可能性が大きい

ポンジスキーム』という言葉を聞いたことはありますか?

最近、お金に関する発信をしているYoutubeなどではよく耳にするようになったワードですが、これは詐欺の手口の名称です。

ワード解説

『ポンジスキーム』とは、

元金保証で年利配当も高めに設定された良質な投資案件のように見せかけて出資者を募り、

最初の数ヶ月は契約通りの配当をして出資者を安心させた後、

残りの出資金全てを持ち出してトンズラする、という詐欺の手法。

しかも最初の数ヶ月配当していたお金は、もともと出資してもらったお金を還元しているだけで、

実際に投資なんかは何一つ行っていないケースがほとんど。

この手法で大切なのはどれだけ多くの人に出資してもらえるか。

つまり、どれだけ多くの人を勧誘できるか。勧誘した人には紹介料として幾らかのマージンが入るような仕組みになっていたりする。

このポンジスキームという詐欺の手口、、、読めば読むほど『カフェ男』がやっていることではないでしょうか!?笑

カフェ男はありもしない甘い投資案件を金融知識のない大学生などの若い人をターゲットとして勧誘を募り、勧誘すればするだけバックマージンをもらっている。

そして大学生はなけなしのお金を出資してみたら、数ヶ月は自分の出資したお金から配当金をもらう形となり、その後紹介者や出資先とは一切連絡が取れん無くなって、お金を奪われて終わる。

これがカフェで怪しい話をしている人と、その話を聞く人の構図なのだと思います。

もしかしたらそんなこと知ってるよ!って人が大半かもしれません。

しかし、それにしては巷にこうしたカフェ男があまりにも多く存在するなと疑問に思うのは、それだけ多くの話を聞く人がいるから彼らは生き残っているわけだとも思うのです。

そもそも全ての人が勧誘話を受ける前に年利50%と聞いた時点で「バイバイ」していれば、カフェ男は世の中にカモがいなくなり、自然消滅するはず。

って話でした!

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