書評-自分の小さな「箱」から脱出する方法

人生論

 

こんにちは!本好きのトモローです。

 

今日紹介するのは、自分の小さな「箱」から脱出する方法

この本は、数年前にラグビーのワールドカップで有名になった五郎丸選手がチームとの人間関係構築において参考にした本として紹介され一躍有名になりました。

この世界は全て人でできています。

あらゆる組織を構成するのは人。成功も失敗も全ては人間関係次第だと僕は思っています。

なので、スポーツのチームワーク改善に限らず、会社、学校、家族あらゆる人間関係において有益な本だと思います。

 

自分の小さな「箱」から脱出する方法

 

「箱」から脱出すれば人間関係は良好になる

著者のアービンジャー・インスティチュートさんは、全ての人間関係の原因は自分にあり、自分が「箱」の中に入ってしまうことに原因があると言っています。

「箱」とは

全ての人は自分の「箱」を持っていて、それに入ったり出たりしている。

この「箱」を説明するのは少し難しいのだけど、「自分を正当化するための空間」のようなもの。

誰かと対峙した時、この「箱」に入ってしまう相手もいれば、「箱」に入らずにいれる相手もいる。

 

どんな時に「箱」に入ってしまうのか

「箱」に入ってしまう原因は、自己欺瞞。自分を裏切った時に人は「箱」の中に入ってしまう。

 

「箱」に入ったらどうなるのか

一度「箱」に入ってしまうと、自分を正当化しようとする。

そのために、相手を否定し、相手を悪く言ったり、考えたりしてしまう。

 

「箱」で人間関係はどうなってしまうのか

一度どちらかが「箱」に入ってしまうと、もう一方も「箱」に入ってしまう。

すると、お互い自分を正当化させるために、相手を否定して責めてしまう。

そうして人間関係が悪化する。

 

どうやって「箱」は生まれるのか

本書の中に、どうやって人が「箱」に入ってしまうのか、赤ちゃんとその両親を例に、父親が「箱」に入る具体例が載っています。

夜、寝室には小さな赤ちゃんと、その父親、母親が寝ています。

赤ちゃんが泣きだした時、最初に父親が気づきました。

妻の方は赤ちゃんの泣き声に気付いていないよう。

父親は一瞬、気づいていない妻に代わって赤ちゃんをあやすためにベッドを出ようと考えます。

しかし、そこで寝たままの妻を見てこう思うのです。

「彼女は怠け者だ」

この瞬間、父親は「箱」の中に入ってしまう。

「箱」の中に入ってしまった父親はどうなるか。

 

自己を正当化する

「箱」に入ってしまった父親は自己を正当化させるために、自分を見始める。

自分は、

  • 被害者だ
  • 勤勉だ
  • 公正だ
  • 敏感だ
  • 良き父だ

 

妻(相手)を責める

自己を正当化させた後は、相手を責め始める。

妻は、

  • 怠け者だ
  • 思いやりがない
  • 鈍感
  • 嘘つき
  • ひどい妻だ

 

こうして、赤ちゃんが泣きだしたという小さな問題が大きな人間関係のひずみを生んでしまう。

 

問題はどこにあるのか

では、問題の原因はどこにあるのか。

それは、上の例でいうと、父親が自分の感情に背いた瞬間

「妻が寝ているのだから、僕が赤ちゃんをあやしてあげよう」

と、ふと湧いた感情に背いた瞬間から、赤ちゃんが泣いてしまったという小さな問題では済まなくなってしまった

この瞬間に父親は「箱」に入ってしまい、自己を正当化させ、相手を悪く考えるようになってしまった。

 

とるべき行動は何か

では、自分達が「箱」に入ってしまわないようにするためにはどうしたらよいのか。

それは、最初に湧いた正しい感情をそのまま選択することだ。

赤ちゃんが泣いてしまい、妻が気づいてないことがわかったなら、自分が起きて赤ちゃんをあやしてあげる。

ただそれだけで、赤ちゃんは泣き止み、妻は寝たままでいれる。

そして何より、自分は自己欺瞞に陥らなくて済む。

 

ただ、そんなに簡単に正しい感情を選択できれば、誰も「箱」に入ったりしない。

人が「箱」に入ってしまう原因に相手を尊重すべき大切な人間とみなしていないことが挙げられる。

人はあらゆる人間関係に置いて「箱」に入ったり、そうでなかったりする。

例えば大学の尊敬する教授と話している時は教授の話を真摯に聞くのに対して、親と話すときはうっとうしがってしまう。

これは、教授といる時は「箱」の外にいるのに対して、親といる時は「箱」の中に入ってしまっている。

誰かに対して「箱」の外に立って対応できるのに、また他の誰かに対しては「箱」の中に入って対応してしまうことが成立してしまう。

人が「箱」の中に入ってしまう時、その相手を物か何かだと考えてしまっている。

だから、簡単に相手の事を責めてしまう。

相手が誰であろうと、尊重すべき大切な人間と思って接することができれば、相手に対して聞く耳が持てる。

すると、自分がもしかしたら間違っているのかもしれないと気づくことができる。

例えば、赤ちゃんが泣いてしまい、「箱」に入ってしまった父親が、もし妻の事を尊重すべき大切な人間とみなすことができれば、「妻は今日一日家事で疲れていて赤ちゃんの泣き声が聞こえないのだろう」と考える事ができるかもしれない。

そうすれば、自分の感情に背くことなく、素直にベッドから這い出て赤ちゃんをあやすことができる。

 

全ての人が相手を尊重することができれば「箱」に入ることも、「箱」が生まれることもなくなる。

「箱」が消えてしまえば、自己欺瞞も相手を責めることも無くなり、人間関係は良好なものになる。

これが自分の小さな「箱」を脱出して、人間関係を良好にする秘訣。

 

おススメの一冊

 

 

まとめ


「箱」に入ると自己を正当化し、相手を否定する。

一方が「箱」に入ると、もう一方も「箱」に入ってしまう。

「箱」に入らないために、僕達は相手を尊重した一人の人間とみなすことが必要

そうすれば正しい感情を選択できるようになる。