こんにちは!トモです。
このブログは主に、人生の黄金時間に当たる大学生活を送られている方に向けて、自分自身が大学生の時に知っていたら嬉しかったな的な知識を発信しています。
3年半バックパッカーで世界を旅した経験と今まで3千冊以上の本を読んで学んだことをベースに記事を書いています。
今日からちょっと書評が多くなるかもしれません。
今日紹介したい本はブライアン・トレーシーさんの書かれた「大切なことだけやりなさい」(洋題はフォーカルポイント)です。
何千冊と読んできた自己啓発本、ビジネス書の中でも僕の中で結構上位にランクインするおすすめ本です。
今日はこの本をまとめたいと思います。
では早速。
(人生で)大切なことだけに集中すれば、人生がより良くなる
大切なことだけやりなさい。この大切なことってそもそも一体何?って話ですが。
僕なりの解釈は「人生で」「人生にとって」ということだと考えています。
自分の人生にとって大切なことだけをやれば、人生はより良くなる、というのが著者の主張であり、それを簡単にしたのが「大切なことだけやりなさい(フォーカルポイント)」ということ。
ではどのようにして大切なことだけをやる人生を送るのか。そのために実践すべき4つの要素があると著者はいいます。
- シンプル
- レバレッジ
- アクセル
- マルチ化
それぞれについてみていきましょう。
1、シンプル
効率の良いタイムマネジメントで自分の人生の質を高めるなら、 生活をシンプルにする必要がある。
そのために時間のかかり過ぎるもの、目標達成にあまり役立たない仕事は減らすか、中止する必要がある。
価値の低い活動をやめれば、本当に自分の生活(人生)に変化を生み出す活動にもっと時間を使えるようになる。
そのために、一度自分の全ての行動を一度白紙に戻して検討する必要がある。
無駄が多く効率の悪い仕事を一つ中止したり、重要ではない人物との繋がりを断つ。
人生をより良くするのは簡単で、人生にとって必要・重要・良いことを増やし、不要・重要でないこと・悪いことを減らす、ただそれだけ。
人生の時間は有限で限られていて、人生の質が高まらないもの、むしろ下げてしまうものに時間を支払うのはとても勿体無いこと。
だから、一度自分の日々の生活を全て見直してみて、今すぐ中止すべき活動を生活から排除することで、人生の質を高める要素のみに集中することができ、人生をシンプルにすることができる。
2、レバレッジ
自分の力や能力にレバレッジをかければ、できると思っていた以上のことを達成できる。
エジプトの王がピラミッドをなぜ建設することができたのか。
あれは、決して一人の人間で造れるようなものではありませんね。
王は大勢の人々の労力、時間を使うことで、自分の力に大きなレバレッジをかけることができた。
つまり、一人の人ができることなど限られているので、大きなことを成し遂げるためには、他人の力を借りる必要がある。
そうして、自分の力にレバレッジをかけることが重要になる。
具体的に著者は以下の7つを活用するように掲げています。
- 他人の知識
- 他人の労力
- 他人の資金
- 他人の成功
- 他人の失敗
- 他人のアイデア
- 人脈や信頼
3、アクセル
今の私たちの社会では、何事にも凄まじいスピードが要求される。
だからこそ他人の欲しがるものをさっと出せる人が重宝される。
誰よりも早く物事を処理する方法を探そう。
アクセルというのはその名の通りの意味です。
現代は猛スピードにいろんな物事が変化していく時代なので、江戸時代のようなのほほんとしたスピードで生きていては、すぐに追いつけなくなる。
良くも悪くも時代のスピードに合わせるためにアクセルを踏んで調整する必要がある。
4、マルチ化
優秀な人材が集まったチームを作り、重要な業務を任せる管理能力を身につけると、長期にわたる成功が保証される。
よく「仕組みを作ること」が大切と言われますが、そういうことだと思います。
自分一人でできることは限られる。だからレバレッジをかけるために大きなチームを作ることが重要になる。
チームを作ったら、あとは自分がいなくてもそのチームが回る仕組みを構築することで、短期的にではなく、長期的に持続可能な仕組みを作ることができる。
♢♢♢
ここまで、人生の質を高めるために重要な4つの要素についてみていきました。
まずはこの4つの点に注意して日々の生活を見直してみる、改善してみるだけでも、人生の質は高まると思います。
ここから先は、さらに具体的に人生や仕事においてどういうことに注意するべきか、何を考えて行動すればいいかについて著者が語っている内容をまとめていきます。
生産性を高める5つの質問
生産性の向上は特にアクセルやマルチ化の部分で重要になってきますね。
- これから何をしようとしているのか
- どうやってやろうとしているのか
- どんな予測をしているだろう
- 予測は間違ってないだろうか
- 予測が間違っていたら、何をすればいいだろう
例えばプライベートであれば何かの試験に合格するために勉強する。コンテストに優勝するために頑張る。仕事であればプロジェクトを成功に導くために働く。
何かこうした達成すべき目標に向かって走る時、何も考えずに走るよりも、走り出す前に自分にこれらの質問を投げかけて、頭を整理してから走り始めるだけでも、生産性は変わってくるのだと思います。
目標と、そのためにやらなければならないことを具体的に、明確にしておくのとそうでないのとでは、雲泥の差がある気がします。
生産性を高める3つの鍵
生産性を高める5つの質問を自分自身に投げかけた後は、この3つの鍵を使って計画を立てることで、より一層目標達成の道筋がシンプルにわかりやすくなる気がします。
- 明確なゴールを決める
- 行動計画を紙に書く
- 優先順位をつける
この目標達成のための計画作りは、以前に紹介した7つの習慣や、その他の本にもたいてい書いている内容ですよね。
また、本著の後の方で「目標思考」について書かれている部分に具体的なゴール設定の7つのステップについても記載されていたので、ここにまとめておきます。
ゴール設定7つのステップ
- 自分自身が望むことを決める
- ゴールをわかりやすく紙に書く
- ゴールに締切を設ける
- やるべきことを全てリストにする
- リストを人生設計や仕事の計画に組み込む
- 計画を速やかに実行する
- 毎日何か一つ行動を起こすと決意する
これもたくさんの本に書かれていることだと思います。復習を兼ねて。
具体的な目標をたて、具体的な行動計画をたて、そしたらあとは実際に行動すること。そして諦めずにやり抜くこと。わかっていてもなかなか。。
この大切なことに集中できるように、誘惑を周りから排除する、シンプルにすることがまた大切なのだなってこともわかりますよね。
成果を上げる7つの鍵
これもアクセルに関連してくる内容かと思います。
生産性を向上する、つまり成果を上げるために、何気なくやっている日々の活動でちょこっと見直すべきポイント。
- 自分の仕事に集中する
- 仕事をなるべく早く片付ける
- より価値のある仕事に取り組む
- 得意なことに取り組む
- まとめて仕事をこなす
- 仕事をシンプルにする
- ほんの少し長く働く
確かにどれも大切ですよね。
あれこれ考えたり、したりせずに、タスクをシンプルにすることで集中できる。
より価値のあるもので、自分の得意なものに取り組む。
タスクはまとめてなるべく早く片付ける。
そして少しだけ長く働くことで、今よりも成果は確実に上がる。
ここについてもまた後の方に出てくる「結果思考」というパートで、大切な4つの質問が似ている内容だったので、ここにまとめておきます。
結果思考で考えるための4つの質問
- 一番重要な行動は何か
- 成果を出さなければならない重要な業務はどれだろう
- 貢献度が高く、自分にしかできない仕事は何か
- 最も価値のある時間の使い方は何か
全てをシンプルにするために
どんな仕事もその仕事の手順の数の二乗に匹敵して複雑になる。
シンプル化するための7つの方法
- よく考える
- 再評価する
- 再編成する
- リストラする
- 改良する
- 最初から作り直す
- コントロールを取り戻す
生活をシンプルにする6つの方法
- 身の回りを片付ける
- 雑誌や書類の山をどんどん捨てる
- テレビを消す
- 車やクローゼット、車庫の整理をする
- 孤独になる時間を作る
- 具体的に行う行動コミットメントを決める
戦略的人生設計のための7つの質問
戦略的人生設計を人生の中心に添えて活用することと、計画性のないなすがままの人生を過ごすことは自動車と自転車ぐらいの違いがある。
両方ともあなたをA地点からB地点へ運んでくれるという点で同じなのだが、自動車の方が圧倒的に早く確実に目的地に着く。
人生の使命や目的、生きる意味は誰にもわからない。だからと言ってのんべんだらりと生活していいのかというとそうでもないんじゃないかって僕は思います。
この本のテーマはどうやって人生の質を高めるかです。
誰だってより良い人生を生きたいと思っているはず。より悪い人生がいいなって人はいないと思います。
であれば、のんべんだらりでより良い人生になれるか?
※個人的には先進国にある資本主義の超絶スピード時代は自分の体内時計と合ってないと感じるので、少しくらいのんべんしたい気はします。笑
が、何事も中庸で、あくせくしすぎなのもストレス疲れちゃう、その一方でのんべんだらりとした生活をし続けても人間の気品が地に堕ちそうな、、
なので、僕は真ん中を目指したいと思う。そのためには多少の戦略を人生に盛り込むことが必要。
戦略的人生設計を構築するための助けとなる7つの質問。
- あなたの仕事は、どんな仕事か
- 今の状況が変わらなければ、将来どんな仕事をしているか。
どんな仕事がしたいか、どんな仕事ができるのか - あなたの顧客は誰か
- あなたが人より上手くできる仕事は何か
- 成果の80%をもたらす上位20%の行動はなんだろう
- 何がゴール達成の制約となっているか
- すぐに実行できる具体的行動とはなんだろう
人生の7分野で戦略を立てる
なんだか生産性とか成果とか戦略とか、仕事のことばかりのように思いますが、人生は仕事もプライベートも全てごちゃ混ぜなものなので。
人生をより良くするためには、プライベートの方も考えないといけない。
ということで、そのごちゃ混ぜの人生を7つの分野に分けて戦略を立てること、と著者は主張しています。
にしても7使われすぎ。。笑
多分、人が覚えやすい数字であるマジックナンバー7±2を活用しているのかな?
7つの分野がこちら
- 仕事
- 家庭
- 経済
- 健康
- 成長
- 社会
- 精神
仕事は人生の一部。
このほかにも「知性」とか「人格」とか使えそうですが。
自分で使いやすい、イメージしやすい言葉を選べばいいと思います。
それぞれの分野で大切なことに集中するための7つのステップ
- 価値観を明らかにする それぞれの分野で自分が最も大切なことは何か
- ビジョンを明らかにする それぞれの分野で5年後に完璧な人生を送るとする なら、どんな人生か
- ゴールを決める ビジョンを実現するための具体的なゴールは何か
- 必要な知識やスキルを明らかにする ゴールに到達するため何について優れた人 物になる必要があるか
- 身につけるべき習慣を明らかにする ゴールに到達するためにどんな行動を習慣にする必要があるか
- 毎日の日課を決める 毎日実践しなければならないことは何か
- 具体的行動を決める 理想の未来を実現するには、今すぐどんな具体的な行動をとればいいか
♢♢♢
今日の書評は本書の内容や自分の意見というよりも、著者が提唱するステップや鍵をまとめた内容になっていますが。
これらの箇条書きを時折読み直すことで、日々の生活の軌道がずれていた際の軌道修正の役割を持つのではないでしょうか。
本著では他にも「日々成長するため7つの規律」や「成長の1000%公式7つの方法」、「7つの知恵」「成功するキャリアの4つのポイント」などなど書かれていました。
特に本著の中で僕が気に入ったのはこちらの文章です。
自分の人生は自分の考えと決断と行動で決まる
幸せで満ち足りた瞬間とは、心の奥にある信念や価値観と、現実の生活とが一致した時に訪れる。
「幸福」っていうのは客観的断定は不可能で、どこまでいっても主観的断定。
つまり、人それぞれ違うから定義しづらいもの。
ただ、確かに人それぞれが自分の信念や価値観を持っていて、その信念や価値観が現実の生活と一致した人生を送れていれば、それって深い幸福だなぁと僕も思います。
♢♢♢
「大切なことだけやりなさい」
シンプルな教えでありながらも、深い。
人は怠惰で忘れやすい生き物。大切なことさえ忘れてしまう。重要なことよりもなぜか不要なことにばかり手を出してしまう。
そうして知らず知らずのうちに、時間という人生で最大に貴重なリソースを垂れ流してしまい、、、
これからはそうならないよう。
自分の理想像を明確にして、それまでの期限と道筋をはっきりと計画して、日々少しでも行動をすること。
そうしてより良き人生を作っていけたらいいなと思います。
って話でした!