書評-シンプルだから、贅沢

人生論

こんにちは!本好きのトモローです。

 

最近断捨離系の記事が多いのですが、今日の書評も同じ系統です。

ドミニック・ローホーさんの「シンプルだから、贅沢」を紹介。

ドミニックさんの本は他にも読んでますが、断捨離のテクニックというよりはどちらかというと、シンプルな生き方、考え方について書かれています。

 

シンプルだから、贅沢

 

良い品とは

良い品と呼べるのは、コンパクトで軽量、扱いやすいもののこと。

それを利用する人はおそらく一日中、ひいては生涯、数えきれない程の小さな「エネルギー」の無駄を省くことができるでしょう

出典:シンプルだから、贅沢 p145

洗練されたデザインというのはシンプルかつ機能的。

それを扱う際に余計な思考は不要、動作も不要、アクセスにすぐれシンプルに使用できる。

それは、他に不要な思考、動作に使っていたエネルギーを省エネできる。

例えば、キャッシュレス化の波だって、小銭やお金を扱うエネルギーを全て節約できる。

財布を取り出したり、小銭を数えたり、投入したり、お釣りの受け渡し、いくら財布に入っているのか計算したりと、そういった諸々全てが必要なくなる。

カードもしくはスマホをピッとかざして終了。レシートも必要なく後でスマホで利用明細がチェックできる。

お金を引き出す必要もなく、一定の金額になったら自動繰り越し。どれだけのエネルギーが節約されているか。

 

物に人があわせるのではなく、人に物を合わせる

中国・宋の時代は、どの自体よりも、ものの重要性を認識していた時代だったように思います。

ー中略ー

文机ひとつとってみても、それを使う人に合わせて机の高さが調節されていたそうです。

宋時代の人間工学的な思考は、渡したいが今日デザインと呼ぶもののパイオニアだったのかもしれません。

出典:シンプルだから、贅沢 p151

人間工学的思考、確かにその通りだと思った。物に人があわせるのではなく、人に物を合わせる。

今の時代、大量生産、大量消費によって安い価格で高品質なものが手に入るようになったけど、みんな同じ物を持つ時代になった。

しかし、人はそれぞれ違う。身長も違えば、座り方の癖も違う。

そういったものを全て無視してみんな同じ物を使うのは少し変だと思う。

優れたデザインというのは、それを使う人間が一番使い心地がよい、というのが優れたデザインといえる。

ということは全てフルオーダーメイドしかありえない。

その人に合わせた、その人だけの、この世にたった一つのデザイン、それこそが究極のデザインになりえるのだろう。

 

心のゆとりが大切

今の世の中は、本当は万人にゆとりと安心の生活が保障されるようになっているはずなのに、わざわざ私たちは、ある人々には過労を、そのほかの人々には飢餓を与える道をとっている。

そういう意味では私たちはおろかだったわけですが、永遠にずっと愚かである道理はない。

出典:シンプルだから、贅沢 p186

過労も飢餓も、どちら側の人間も何かに追われていてゆとりがない。一方は働くことに追われ、一方は今日生き延びることに追われている。

そこにゆとりはない。全てのエネルギーを働くこと、生き延びることに使い切ってしまっている。

自分が自分らしく生きるための物事に使うエネルギーが残っていない。

ゆとりがあり、エネルギーがあれば、自分の好きな事をする時間ができる。その時間が人生に多ければ多いほど幸せを感じられる時間が増える。

真の人間らしさというのはそういったゆとりの時間に開花する。

ゆとりがあり、日々の生活が満たされると、次は自分の周囲で困っている人に目がいくようになる。

そうして、周りの人を助ける、助けられた人も余裕が生まれ、日々の生活が満たされると、他の人に手を差し伸べる余裕ができる。

その連鎖が広がって平和が生まれる。平和の一歩は全ての個人が日々の生活の中にこうしたゆとりを持つことから始まるのかもしれない。

 

自分の身の回りをシンプルに整理整頓し、整えておくこと。

朝の日課などは全てルーティンにしてしまう。

そうすることで心に余裕が生まれる。不要な混乱を避けることができる。

モノが多いと、余計に考える必要が生まれそこに混乱が生じます。

例えば朝起きて、今日はどの服を着て行こうか、どのカバンにしよう、どの靴にしよう。朝は何を食べよう。どのボールペンを持って行こう。どの小銭入れを使おう。カードはどこにしまったか。必要な書類はどこにあるのか。各SNSをチェックして返信しないと。メールはきてないか。

そこで生まれる混乱が自分の余裕を取り除いていく。

余裕がなくなると自分の事だけで精一杯になる。

他人のことを想う気持ちが薄くなる。

駅でちょっと人にぶつかっても謝れない。自分は急いでいるのだからと。

エレベーターが行ってしまっただけで少し苛ついてしまう。

会社についてもその雰囲気を職場の空気に流し込んでしまう。

余裕がないところに次から次に仕事が湧いてきてオーバーヒートする。

この悪循環を辿ってみると、自分の外の環境に原因は一つもない。

全ては自分が心に余裕のない生活を送ってることに端を発する。原因は全て自分にあるのだとわかる。

こんな混乱めいた毎日を送ってる人がいれば、少し自分の生活習慣を見直してみてもよいかもしれません。

 

おススメの1冊

 

まとめ


良い物はデザインに優れ、人生からエネルギーを節約してくれる

自分を物に合わせるのではなく、自分に物を合わせる

ゆとりある生活が平和につながる

そのために、シンプル、整理整頓、ミニマルを心がける